仕事で高いパフォーマンスを発揮しつつも、心も体も元気な人って、皆さまの周りにいらっしゃいませんか?

今回から複数回にわたり、仕事にプライベートに活躍している皆さまへ、「もっと元気に、もっと輝いていただきたい!」という思いを込めて、世界のハイパフォーマー(=高い成果を出し続ける人)たちの日々の生活のなかから、心や体を健やかに保つヒントと自然との関わり方をご紹介します。

今回は序章として、ストレスが労働生産性に及ぼす影響を改めて考え、次回から実際にハイパフォーマーと呼ばれる人たちのリラックス法や趣味、さらには自然やアウトドアとの付き合い方などもお届けしていきます。

ストレスと労働生産性

”プレッシャー”がストレスの一因になり得ることは想像に難くないと思いますが、こちらの記事では、プレッシャーとストレス、そして労働生産性との関係について説明しています。

記事によると、「プレッシャーがあればあるほど最高の仕事ができる。」「プレッシャーがないと最高のパフォーマンスは発揮できないよ。」と考えている方、結構いらっしゃるようです。逆境に燃え、「頑張ろう!」「やってやろう!」と、プレッシャーがモチベーターになるのです。

確かにそれも一理ありますね。ただし同時に、過度なプレッシャーはストレスとなり、さまざまな活動を非生産的にしてしまう可能性も理解しておく必要があります。たとえば、

  • ”起こるかもしれないこと”をひたすら心配し、無駄な時間を過ごしてしまう
  • ストレスの原因や解決策ばかりに気を取られ、創造性のある考え方ができなくなる
  • 判断力が鈍る
  • 自分らしさを失う

などが挙げられます。これらはほんの一例ですが、ストレスは本来発揮できる力を出せなくし、欠勤や、たとえ出勤しても労働生産性が低い状態を招くことがあります。

関連記事:生産性とは何か?(前編) 〜生産性向上のための4つのアプローチ〜

アブセンティーイズムとプレゼンティーイズム

ここにアブセンティーイズムとプレゼンティーイズムという2つの言葉があります。
アブセンティーイズム(absenteeism)は、病気などを理由とする「長期的な欠勤」や「欠勤の繰り返し」を指します。欠勤理由は不可避な病気やケガの場合もありますが、ストレスで心や体を健康に保てなくなることが原因の場合もあります。

一方のプレゼンティーイズム(presenteeism)は、「出勤こそしているものの生産性が上がらない状態」を指します。風邪などの一時的な体調不良が原因のこともありますが、仕事や家庭内のストレスなどが心や体を不健全にし、それがプレゼンティーイズムの状態を作り上げることもあります。

この2つの言葉の状態からも明らかなように、ストレスは欠勤を生じさせるだけでなく、出勤していても生産性のあがらない状況をも引き起こします。

関連記事:生産性とは何か?(後編) 〜人事関係者の難敵「プレゼンティーイズム」へのアプローチ〜

世界のハイパフォーマーたち

しかし、アブセンティーイズムとプレゼンティーイズムといった、企業にも個人にも好ましくない状態が存在する一方で、私たちの周りにはハイパフォーマーと呼ばれる人たちがいます。明らかに忙しかったり、明らかに重責を背負っていたりするのに、ストレスなんてどこ吹く風とばかりに元気に輝き、成果を上げているのです。

そんな人たちが日々の生活や休日をどのように過ごしているのか、心や体のセルフメンテナンスをどのようにしているのか、ということをご紹介していくのが次回からの趣旨となります。

今の段階で、「私はストレスに十分対応できているし、高パフォーマンスもあげているよ!」という人もいらっしゃることと思いますが、ストレスを軽減すればもっと自分を輝かせることができるかもしれません。世界のハイパフォーマーたちの日々の過ごし方のなかから、より活躍するための自分なりのヒントを見つけていただけたら幸いです。

関連記事:アウトドアでストレスから解放!【ハイパフォーマーの習慣をヒントに!】

《参考URL》
Is Stress Destroying Your Productivity?|Time Management Ninja
(意訳:菊地薫)

信濃町ノマドワークセンター

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