NATURES.では「世界各国の研究機関が報告した生物多様性と健康に関する科学的知見」と題し、「自然と健康の関係」にかかわる学術的な調査結果を分かりやすくまとめ、全5回シリーズにてお届けしてきました。
ここまでご紹介してきた内容をざっくりまとめると以下の通りです。
- 緑環境下で運動するとストレスレベルが低減した。
- 森でウォーキングすると血液中の酸化ストレス指標が低減しポジティブな思考になった。
- うつ状態の人が森の中でキャンプするとうつレベルが低減し正常レベルまで改善された。
- 高血圧に悩む人が森林浴すると血圧が低下した。
- 緑に近い居住環境で生活するとうつ病の病歴が統計的に低下した。
詳しい調査内容や実験結果を改めて知りたいという方は以下をご覧ください!
INDEX
第1回
「緑あふれる公園で適度な運動すると、職場ストレスはどれほど軽減したのか?」
第2回
「広葉樹に覆われた森で1日3時間のウォーキングを2日間続けた結果、どれほど健康になったのか?」
第3回
「うつ状態の人が森の中で9日間キャンプした、その結果は?」
第4回
「高血圧に悩む人が森林浴したら、どれほどの改善効果がみられたのか?」
第5回
「水と緑の近い居住環境で過ごせば、心の不安は消えるのか?」
まとめ
私たちの心と体は、やはり自然から多大な影響を受けていたようです。
人はかつて自然の中に身を置くことが当たり前でしたが、私たち現代人は自然から離れてしまったゆえにさまざまな問題を抱えるようになったのかもしれません。
自然に入ることは、あるべき状態に戻ること。
自分にとって正常で自然な状態とは何か。
NATURES.を通して、自然や健康について考えるきっかけになってくだされば幸いです。
東京都豊島区生まれ、豊島区育ち。日本大学芸術学部文芸学科卒業。企業広報ライターとして制作会社に入社した後、29歳で独立。現在フリーライターとして活動しながら、海の見える町でマリンライフを楽しんでいる。