大人になって「焚き火」をしたことはありますか。私は今流行りのグランピングで経験した焚き火のひとときが忘れられないでいます。暗闇の中で、パチパチと火の粉が舞い散って、形があるのかないのか分からない明かりが作る空間は非日常そのものでした。

どちらかというと悩みを自分の中で抱えやすい私は、悩みを人にうまく吐き出せません。しかし、焚き火を目の前にして人に吐き出すことができ、自分が悩んでいることが整理されすっきりしたのです。

ではなぜそのようなことができたのか、実際に焚き火を目の前にしたときに私が感じたことと科学的に証明されている焚き火の力についてまとめました。

炎をみているので、相手を意識しすぎない

本物の焚き火を目にすると、じっとしていないことに気が付きます。ゆらゆら揺れている焚き火は目で追い続けても飽きません。普通は話すとき、相手の表情を見ますよね。そうすると、話をするときに相手を意識してしまって、自分の内面を出すのにためらってしまうことはありませんか。しかし空間に焚き火があることで、お互いの意識がそこに集中し相手を意識しすぎないで話すことができました。

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心地よい音がして沈黙が気にならない

焚き火のとき、木の水分が弾けてパチパチと音がします。この音がなんとも心地の良い空間を作っていました。自分の考えが詰まり沈黙になったときでも、苦痛に感じずむしろその間が心地良いものでした。

適度にやることがあり心が落ちつく

火を常に保っているには薪をくべる作業があります。薪をくべると炎の音や形状が変化し、その場の雰囲気がわずかに変わります。この作業があることで、ほどほどに気が紛れ、落ち着き、そして冷静に話すことができました。

焚き火の力は科学的にも証明されている

なぜただ火が燃えている焚き火に、こんなにも癒やされるのか調べてみました。焚き火には「1/fゆらぎ」のリズムがあるそうです。「1/f ゆらぎ」というものは、人の心臓のリズムに同調することができ、自律神経を整える効果があると言われています。どんなに文明が発達しても、私たちの体には自然と共鳴するものがあると思うと神秘的です。

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まとめ

普段は悩みを抱えがちな私が、焚き火を前にこんなに人に悩みを話せたのは驚きでした。瞑想に近い効果もあるそうで、自分自身との対話に導いてくれます。それだけではなく、焚き火を共有した友人とのつながりをさらに感じることもできました。

今はYouTubeなどの動画配信サイトで焚き火を見ることもできますね。しかし本物が作り出す空間は、動画とはまた違うように思います。週末は焚き火ができる場所に出かけ、自分自身と向き合い日頃の考えを整理してみるのはいかがでしょうか。

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