SDGs(持続可能な開発目標)の目標12、「つくる責任つかう責任」。イギリスでは、歴史のある古い家を大切に維持し、古い家具もアップサイクル(修繕などをして新たな価値をつける)して使い続けます。

壊れたから、汚いから捨てる、というのではなく、できるだけ長く使えるようにする、これも「つかう責任」なのかなと思います。ということで私も、DIYとアップサイクルに初挑戦してみました。

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新築よりも、歴史のある家

イギリスでは新築より、歴史のある家を好む人も多いようです。私も最近、築約80年の家を購入したので、内装やガーデンを自分好みに改装しようと意気込んでいます。できるだけオリジナルの素材を残し、それをいかしてきれいな状態を目指します。

中古というとどうしても古かったり汚かったりというイメージがあり、リフォームすれば余計にお金もかかるかな、という不安もありますが、自分たちで好きなように改善できれば、思い入れも強く、愛着がわきます。買った時よりもさらに価値を高めていくことも可能なのです。

DIYに初挑戦

日本にいるときは家具の組み立てすらままならなかった私ですが、まずは階段の手すりのペンキはがしに挑戦。おそらく建築当初からの木材を使っているようですが、ペンキが塗り重ねられ、何カ所もはがれてきていました。全体をヒートガンで温めて溶かし、やすりなどで削ります。なかなか根気のいる作業で、とても時間がかかります。

あとはオイルを塗って、ペンキを塗りなおして終了です。木材は昔のほうが質のいいものを使っていることも多く、新しく買うよりも修繕することで、より価値のあるものを使い続けることができます。

アップサイクルにも初挑戦

前のオーナーが置いていってくれたダイニングチェアの布を張り替えてみました。クッションの部分を椅子の枠から外し、布を破いてはがし、新しい布をかぶせてホチキス止めするだけです。枠の部分にはアウトドア用のペンキを塗って、ガーデン用の椅子にしました。

もっと複雑なアップサイクルもあるのですが、初心者としては簡単なことから始めてみても、捨てるつもりだったものを、また使えるようにできたという満足感があり、大人になってから忘れていたクリエイティブな心を取り戻したような気がしました。

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自分の手で価値をつけることの喜び

古いもの、いらなくなったものを自分好みによみがえらせ、さらに価値をつけて使い続ける。できるだけものを捨てずに使い続けるためには、技術とアイデアが必要です。でもそれは、普段は使っていない筋肉と頭の部分を刺激してくれる楽しさがあります。

今、捨てようとしたそのもの、ちょっと手を加えたらまた使えるかもって考えてはみてはいかがですか?

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