Nature Serviceでは自然との関わりを大切にする活動のなかで、SDGsの取り組みにも注目をしています。SDGsとは「持続可能な開発目標」を意味しており、各地で起こる諸問題の解決を世界中で進めています。今回はそのなかでもNo.14の「海の豊かさを守ろう」に注目して、特に海洋ごみに関する部分の説明とわたしたちにもできることをお伝えしたいと思います。

プラスチックが海の生態系に与える影響

海洋ごみを減らして、海の生態系を守ろう

No.14ではこのような目標があげられています。

つまり、海の生態系を守るためには海洋ごみの増加を食い止めなければならないのです。 海洋ごみのなかで特に多いのは「プラスチック」で、 その量は世界全体で毎年800万トン以上にもなるという報告もあります。日本に漂着するごみのうち、65%以上がプラスチックであることを考えると、海洋ごみのなかでもプラスチックの影響はひときわ大きいことがうかがえます。

皆さまも ビニール袋が海に漂っている場面を見たことがあるのではないでしょうか。プラスチックごみの増加は海の汚染を広げるだけではなく、生態系にも悪影響をもたらしています。

過去のニュースで、死んだクジラのおなかの中から約100kgものプラスチックごみが出てきたという衝撃的な報道がありました。海に漂っているごみをエサと勘違いして飲み込んでしまったのが原因だといわれています。プラスチックは自然に分解されず体内に残り続け、やがて生物は衰弱死してしまいます。もちろん被害にあっているのはクジラだけではありません。ほかの海にいる生物も同じように飲み込んでしまったり、傷ついたりしているんです。

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わたしたちにできることは、エコを意識してプラスチックの使用を減らすことです。スーパーの買い物はマイバッグを持参して、ごみ袋に使うとき以外はなるべくレジ袋を使用しないようにしましょう。ペットボトルの購入もひかえてマイボトルを利用することで、プラスチックごみをおさえることができます。海への投棄はもちろん、陸地でのポイ捨てもゼッタイにやめましょう。海と陸はつながっており、海洋ごみのほとんどが陸地から流れ着いたものだからです。

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まとめ

わたしたちの地球の割合を大きくしめているのは海です。その自然の恩恵があるからこそ、わたしたちの生活が成り立っています。広大な海の環境を汚してしまうことで、今後どのような悪影響をおよぼすのかは計り知れません。これ以上海洋ごみの問題を深刻化させないためにも、今からできるエコな活動をはじめてみませんか?

(参考)
令和元年版環境白書
海洋ごみをめぐる最近の動向

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