自然との触れ合いを大切にするNature Serviceでは、世界中で行われているSDGsの活動にも注目をしています。SDGsとは「持続可能な開発目標」を意味しており、貧困や健康などといった17項目の目標に分かれています。それぞれの問題を解決するために世界が一丸となって行う取り組みです。

今回はそのなかでもNo.14の「海の豊かさを守ろう」に注目して、特に魚介類や水産資源に関する部分と現在の漁業の現実について説明したいと思います。

乱獲による水産資源の深刻化

今、漁業による魚介類の乱獲が問題で世界中の水産資源が深刻な状況になっています。

世界全体の漁獲量は1990年代まで右肩上がりとなっており、その量は1950年代と比較すると約5倍まで膨れ上がっています。1990年代以降の漁獲量は横ばいですが、水産資源は徐々に減少しており、枯渇状態になっている種類の割合が増加傾向です。

世界のなかでも日本は特に深刻です。漁獲量は1990年代までは変わらず増加していきましたが、それを境に減少しています。これは日本周辺の水産資源が著しく減少していることが原因の1つです。実際に日本の水産資源は世界平均を下回っており、種類の約40〜50%が枯渇状態です。よく不漁の時期が続き魚の値段が上がっているというニュースを見かけますが、背景にはこのような影響があるのが事実です。

漁獲量の減少に伴い、養殖による生産も増加しています。養殖業で水産資源を補えば乱獲による問題を解決できそうですが、実際はそう単純ではありません。なぜならば養殖の魚に必要な餌のほとんどが海でとれた魚介類だからです。養殖業が盛んになるほど水産資源の乱獲につながる危険性もはらんでいます。

また漁獲網などの漁具によって、意図していない生物を巻き込んでしまうこともあります。これは「混獲」と呼ばれており、狙っていない魚介類や鳥類が針や網によって絡めとられて死亡するケースも多数あるんです。また漁具はプラスチック素材が多いため、海中に放棄されても分解されることなく残り続けます。これはさらなる巻き込みや水質汚染につながる要因です。

まとめ

海の生物にも種が繁殖するサイクルがあります。そのサイクルに合わせて適切な漁獲を行うことで水産資源は枯渇せず、わたしたちは海の恩恵を受け続けることができます。漁業も商売の1つである以上、利益を考えなければなりません。しかし今の状況が続いたら水産資源は底を尽きてしまうでしょう。目先の利益より長期的に漁業を行えるような取り組みをしてほしいと願うばかりです。

Netflixに「Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業」というドキュメンタリー映画があるのをご存じでしょうか。

この映画は商業漁業の恐ろしい現実をありのままに伝えています。このような考えに共感できる方は、この映画の製作者キャンペーンページからご賛同して海の環境を取り戻す応援をしてみてはいかがでしょうか。

(参考)
世界の漁業の現状と資源状況について
持続可能な漁業の推進

コメントを残す