イギリスの食品パッケージ方法から、地球環境改善につながる取り組みを見ることができます。まずは、イギリスのスーパーでは定着している牛ステーキ肉の真空パックです。ぴったりと包み酸素に触れさせないことで保存期間が延び、フードロスを減らしてSDGsに貢献することができるそうです。

そして野菜にも消費、賞味期限の記載がされていること。こちらも使い切るための目安となり、フードロス削減につながると感じます。さらに、パッケージにわかりやすく明記されたリサイクル可否表示について。とてもシンプルな記載により、人々がリサイクルの分別をするための手間をとりません。

保存期間を延ばす、ステーキ肉の真空パック

牛肉は新鮮なものほど黒っぽく見え、酸素に触れることで赤みを増します。しかし赤い肉の方がおいしそうに見えるという人も多く、酸素を通さない真空パックの方法では肉が黒っぽく見えることがあるため、日本ではまだまだ受け入れられにくいとのこと。

イギリスでは牛ステーキ肉は真空パック、ほかの肉も手では簡単に開けられないくらいにしっかりと密封されています。このパッケージ方法に慣れてしまうと、真空パックや密封以外のものは衛生面や安全性についても不安を感じるくらいです。そして何よりもこの真空パックは保存期間を大幅に延ばすことができ、フードロス削減に大きく貢献するとのことです。

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野菜のパッケージにも記載された消費、賞味期限

イギリスでは、野菜のパッケージにも消費、賞味期限が記載されています。自分でも判断できるかもしれませんが、明記されていることによって、腐らせる前に使おうと意識が高まります。こちらも冷蔵庫に入れたままで気づいたら傷んでいた、なんてことを防ぎフードロス削減につながっているのではないかと感じます。

リサイクル可否表示のわかりやすさ

肉や野菜を含むほとんどの製品パッケージに、リサイクル可か不可とシンプルに明記されています。ボトルは可、ふたは不可など、どの製品にも同じようなフォーマットで統一して記載されています。シンプルな表示のおかげで、あまり迷うことがありません。同じ商品でも以前はリサイクルできなかったものができるようになっていることも多くあり、企業の努力が伺えます。

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食品パッケージひとつからも、地球環境改善のための工夫が感じられます。消費者としても、買ったものを使い切り、ゴミはできるだけリサイクルにまわす。循環のなかのひとりであるという認識、そして地球環境のために協力して行動することが、今、必要になっているのではないでしょうか。

参照URL
https://project.nikkeibp.co.jp/mirakoto/atcl/food/h_vol63/

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