Nature Serviceのビジネスモデルを紹介する第3回。

第1回:わたしたちを突き動かすモノー Nature Service のビジネスモデル ー 第1回
第2回:3つの事業柱ー Nature Service のビジネスモデル ー 第2回

今回は、これまでご紹介してきた活動をどのように実行しているのかという点をもとに進めていきたいと思います。

Nature Serviceの強み

Nature Serviceは、ITの活用とマーケティング戦略のもとに成り立っているといっても過言ではありません。

  1. オウンドメディア「NATURES.」
  2. 企業からの支援によるデジタルマーケティングツールの利活用
  3. 独自のスタイル
  4. IT・DX化
Nature Serviceの強み

当社は、これらを適切に組み合わせながら、運営・管理・集客に役立てています。1つずつご説明します

1. ウェブメディア「NATURES.」とその活用法

本記事を掲載しているのがNature Serviceのオウンドメディア「NATURES.」です。現在、450件超の記事が公開されており、自然をテーマにした要素から構成されています。子どもを持つ親、仕事に疲れてリフレッシュを求めている人、キャンプに行きたい人、自然体験を求めている人、SDGsの観点から自然を考えたい人など、自然を何らかの形で欲しているさまざまな人たちを対象にしています。

たとえば、在宅勤務に疲れた人がストレス解消法を探し、NATURES.の記事にたどり着いたとします。ストレス解消に自然がいいんだ!と知ることにより、キャンプ場や森の中に行ってみようと思ってもらえることを目的としています。

ただし、わたしたちが意識していることがあります。それは、自然の良さ・メリットについて発信する際、エビデンス(科学的根拠)をベースに情報発信をすることです。せっかく、NATURES.にたどり着いて自然の良さを知ってもらっても、一個人の主観に基づいた内容では、「書いている人が、自然を好きだからそう思うだけじゃないの?」と、単なる「気のせい」として片付けられてしまう可能性があるからです。

論文や研究などをもとに、根拠を示した上で情報を発信すれば、自然の良さを知っている人も、知らない人も興味を持ち、継続的に自然の中へ入ろう!と思ってもらえると考えています。

2. 企業からの支援によるデジタルマーケティングツールの利活用

Salesforce やAdobe、Google、Microsoftなどから支援を受け、先進的な企業で取り組むCRMやマーケティングオートメーション、多様なコンテンツなどを組み合わせ、最先端のデジタルマーケティングを実施しています。

顧客情報を安全に管理しながら、過去にNature Serviceと接点を持ったお客様と継続的にコンタクトをとり、マーケティングを展開しています。適切なタイミングで、届けたい人に、届けたい情報を効率的に送っているのです。

キャンプ場から一例を挙げますと、子どもの日を前に下記の記事のURLを送ります。

例)子どもをキャンプに連れ出そう!~子どもとキャンプとその効果~

先述したウェブメディア「NATURES.」で公開している記事を、マーケティングのコンテンツとして二次利用しているのです。

デジタルマーケティングの利活用例

ただし、お客様全員にやみくもに送るのではなく、過去に子どもを連れてキャンプに来た方を抽出して送信します。適切なタイミングで適切な人に情報発信をすることで「自分事化」を促し、リピーターを増やし、かつ自然のメリットを享受することをおすすめしています。

3.独自のスタイル

わたしたちのユニークなところは、わたしたちを突き動かすモノ(第1回)でも述べた通り「Nature」を気軽な「Service」として提供する点にあります。一昔前は、自然は不便で当たり前という考え方があり、キャンプというとまるで山ごもりをするがごとく装備をして、自然の厳しさにさらされながら生きるという風潮がありました。

Nature Serviceが目指しているのは、そういうことではなく、もっと気軽に自然と触れ合う接点を作ることです。たとえを挙げますと、ドローン映像の撮影があります。

Nature Service Archives(以下「NSA」)は、自然に特化した無料の映像素材提供サービスです。提供する映像がNHK WORLDやドラえもんの特別コーナーなどのテレビ番組で放送されるなどして、自宅にいながら自分の足では決して行けないような自然風景が多くの人の目に届けられます。つまり、自然に興味を持っていただくきっかけ作りの一環として、マスメディアにも映像を提供しているのです。

Nature Serviceの独自スタイル

わたしたちは、よくこういう表現をします。「自然をマーケティングするのが自分たちの役割だ」と。その意味するところは、さまざまな地にある”自然”という宝を手を替え品を替え、サービスとして提供できる状態にすることです。

「やすらぎの森オートキャンプ場」「信濃町ノマドワークセンター」「NSAが提供するドローン映像」
これらはすべて対象も目的も異なるサービスですが、すべて自然と関わっています。Nature Serviceでは、自然をサービスとして提供できる方法を今後も多方面から考えていきたいと思っています。

4.IT・DX化の推進

ウェブメディア、デジタルマーケティングツールの利活用、SEM(Search Engine Marketing)、ドローン映像の提供などは、言うまでもなくIT技術のもとに成立しています。しかし、それ以外の部分でも積極的にITを活用しています。

キャンプ場を例に挙げますと、予約・サポートのオンライン化、キャッシュレス決済、キャンプ場のさまざまな機器のIoT制御、AIを使ったセキュリティなどがそれにあたります。

予約確定後は、予約の通知メール、周辺情報、キャンプ場の使い方(動画)などをすべて事前にメールで送信しています。これまで平日は非対面のチェックインを実施しておりましたが、今春より土・日・祝日にも拡大していきます。コロナ禍における安心を提供し、経費の削減にもつなげています。わたしたちが運営しているキャンプ場は、日本で最もDX化されているキャンプ場だと自負しております。

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また、オンライン化することにより顧客情報の管理をしっかりと行い、新型コロナウイルス感染症対策としても利用してきました。2021年、県をまたぐ移動が制限された緊急事態宣言下においては、該当地域からのお客様を自動でキャンセルし、地域住民の方々の安心や安全を守ることを優先いたしました。

一方で、長野や新潟といった緊急事態宣言の出ていない地域住民の皆さまをマーケティングツールを使用して呼び込みました。結果、埼玉、千葉、神奈川、東京などの広域のお客様を自動キャンセルしたにもかかわらず、コロナ禍においても利用者人数は増加しました。これは、コロナ禍が終息した折には、成長の伸びしろが依然としてあることが証明されたと考えています。

顧客情報を管理し、かつ、適切なマーケティングを行うことで、変化やピンチに順応し柔軟に対応できることを、コロナ禍における運営を通してあらためて認識することができました。

最終回へ続く)

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