Nature Serviceのビジネスモデルを紹介する第4回。
第1回:わたしたちを突き動かすモノー Nature Service のビジネスモデル ー 第1回
第2回:3つの事業柱ー Nature Service のビジネスモデル ー 第2回
第3回:すべての活動を支える”強み”とは?ー Nature Service のビジネスモデル ー 第3回

最終回となる今回は、多くのNPOが抱える「人材」に関する課題と未来に向けての活動についてお話したいと思います。

人材の多様性(地域×広域)

令和2年度特定非営利活動法人に関する実態調査によりますと、「人材の確保や教育」「後継者の不足」「収入源の多様化」がNPOが抱えている課題の上位を占めています。

Nature Serviceの活動を見ていただくとわかるように、わたしたちは自然と触れ合いながら楽しく活動しています。社会課題の解決に向けて「『正しい』を『楽しい』に変換するアプローチを行う」。実はこれが、人材の確保と多様化にとても大切だと考えています。これまで、この『楽しい』という点を常に意識しながらSNSを用いて仲間を増やしてきました。

常に自分たちが楽しく活動している様子を発信していると、たとえば「森で木を切ろうと思うんだけどやり方分かる人いる?」と聞けば、「その分野なら任せてよ!」「手伝わせてよ!」と言ってくれる人が現れるのです。

現場に来ることだけでなく、時には情報交換のみの場合、その分野に詳しい人の紹介の場合もあります。これを繰り返すことで、人材の多様性と厚みが増していきました。

『楽しい!』を意識しながら人材を多様化

Nature Serviceでは、大小さまざまなプロジェクトが常に進行しています。「適材適所」という言葉があるように、それぞれのプロジェクトに合わせて人材を配置し、プロジェクトが完了した時点で、「プロジェクト完了!」→「チームの解散!」としています。

固定化されたメンバーだけですべてを解決し続けようとするのではなく、その都度得意分野の知識を持ち寄り、新風を吹き込み、プロジェクトを完結させ、達成感を得る。この流れができあがったことで、よりスムーズに事が運ぶようになりました。ちなみに代表の赤堀曰く、これらは映画『オーシャンズ11』をモデルにしたそうです。

キャンプ場や法人向けリモートワーク施設を運営する現在では、管理などは地元の方々(地域)にお願いしています。一方、マーケティング・システム開発・企画など専門性の高い分野においては、日本各地(広域)の人材を活用して「地域×広域」を組み合わせつつ人材の確保と多様性に努めています。

未来にむけての活動

わたしたちは「積極的市民」としてNPO法人を創設しました。しかし、いくら社会のためになることをしようと考え行動に移したとしても、自己犠牲のもとにNPO法人が成り立っているのでは元も子もありません。時間やお金がなくなり継続できなくならないよう、社会貢献を目的とするのであればビジネスとして成立させることも大切なのです。

Nature Serviceが10年以上事業継続できているのも、ソーシャルエンタープライズ(=社会的企業)を目指してきたからです。わたしたちは税務署に事業開始届を出しており、通常の株式会社と同様の納税をしています。寄付に頼ることなく、活動資金を得るためのビジネスモデルを築き上げてきました。

今春より、新たに長野県伊那市の「千代田湖キャンプ場」と長野県南信州広域公園施設「うるぎ星の森オートキャンプ場」の2つのキャンプ場を管理・運営する運びとなりました。これまでの活動のみならず、確立してきた一連のフローをパッケージ化し、ビジネスモデルとして定着させてきたことが評価された結果だと思っています。

わたしたちが目指すのは、一方的に自然の恵みを提供・消費し続けるだけの『バリューチェーン型』ではありません。自然の癒やす力を体感できる機会を創出することで、自然に癒やされたり、興味を持ったりする人が増えます。そうすると人々の間に、自然を大切にしようとする意識や行動が起こり、結果として自然を守ることにつながります。

循環型の『バリューサイクル型』

つまり、循環型の『バリューサイクル型』のビジネスモデル構築を目指しているのです。ここにNature Serviceが得意とする情報発信力やマーケティング戦略を付加し、より多くの人たちに自然の中に入る重要性を伝えていきたいと考えています。

今後も、自然が癒やす力を持つことをこれまで以上に社会に発信していきます。そして、自然の中へ入り、健全な心を保つ、もしくは取り戻してもらう機会を、Nature Serviceのビジネスモデルを活用しつつ創出し続けたいと思います。

引き続き、自然体験の良さを広めるNPO法人として社会活動に邁進していきます。

~自然に入ることを、もっと自然に~
Nature Service

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