休暇に旅行を楽しむという人は大勢いますが、実は休暇に「アドベンチャートラベル」、つまり、冒険を楽しむのもおすすめです!例えば、南極の海でカヤックに乗ってクジラを見たり、ドナウ川に沿って数百キロを自転車で走破してみたり。「冒険なんてとんでもない!」と思うかもしれませんが、日常とかけ離れた状況で未知の出来事に遭遇し、ちょっとした危険を伴う冒険は心と体にとても良い刺激になるんです。

今回は、「5 Health Benefits of the Adventure Travel Lifestyle」と「15 Key Benefits Of Adventure Travel」の記事を参考に、「アドベンチャートラベルが健康に与える効果」をご紹介します。

脳が再起動する

アドベンチャートラベルは、リゾート地や観光地で過ごす旅行とは違って、日常から切り離された体験をすることになります。そのような体験は大きな刺激となり脳を一時停止させます。脳が一時停止するといっても本当に脳が動かなくなるわけではありません。日常的な雑用やこまごました問題に意識が向かず、取るに足らないことのように感じられてくるのです。確かに、小さなカヤックでクジラを見ながら来週の会議のことや家賃の支払いのことを心配しませんよね。

脳が一時停止することでストレスや緊張が減り、体と心はリラックスします。そのようなリラックスした状態になると、脳は物事を冷静に整理できるようになります。すると、新しい気付きやアイデアを見つけることができ、それまでとは違った道が開けてきたりするのです。これが脳の再起動です。アドベンチャートラベルによる異空間での大きな刺激は、脳の機能をリフレッシュさせてくれます。

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眠っていた体が目覚める

運動不足は良くないとわかっていても、日常生活の中でしっかり体を動かすのはなかなか難しいものです。でも、アドベンチャートラベルでは動かないわけにはいきません。毎日ドナウ川を見ながら自転車をこいだり、コロラド川でラフティングをしたりすれば、何年も使っていなかった筋肉は強制的に動かされます。決して無理をしてはいけませんが、強制的な筋肉への刺激が体を眠りから目覚めさせるのです。

目覚めるのは手足だけではありません。米国の研究によると、アドベンチャートラベルで体をしっかり動かすことは脳の海馬の成長を助けることもわかっています。海馬は記憶に関わる器官なので、成長することで記憶力が向上し、認知症のリスクを減らすことができます。アドベンチャートラベルは記憶力を活性化することにもつながるのです。

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自信と意欲が湧いてくる

アドベンチャートラベルには、さまざまな困難や危険があります。汗だくになってもお風呂に入れない日もあれば、雨が降っても歩き続けなければならない日もあります。観光旅行では考えられない不自由さです。でも、冒険を成し遂げるためには、甘えることはできませんし困難を乗り越えなければなりません。その過程で精神が鍛えられていくのです。

冒険が終わって振り返ってみると、達成感とともに自分のことがより大きく感じられ、自信が湧いてきます。その自信は、自分の快適ゾーンの外に出ようとする挑戦心や意欲をさらに高めていってくれます。アドベンチャートラベルで困難や危険に立ち向かった経験が、人を大きく成長させるのです。

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まとめ

アドベンチャートラベルをまだ試したことのない方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。いきなり大きな冒険でなくても構いません。これまでの旅行に未体験のエッセンスとちょっとしたスリルというスパイスを追加して、自分なりのアドベンチャートラベルを計画してみてはいかがでしょうか。

(参考)
5 Health Benefits of the Adventure Travel Lifestyle
15 Key Benefits Of Adventure Travel

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