「ゴリラグラム」をご存じでしょうか。マウンテンゴリラの生息地として有名な国の一つであるルワンダで始まった革新的な取り組みで、インスタグラムを使ってマウンテンゴリラを保護しようというものです。インスタグラムとゴリラの保護に一体どのような関係があるのでしょうか。今回は「Gorilla Gram: Leveraging Instagram for the Conservation of Mountain Gorillas」と「Visit Rwanda’s GorillaGram Will Use Your Instagram Photos To Help Save This Endangered Species」の記事を参考に、「ゴリラグラム」とは何か、そしてその取り組みとはどのようなものかについてご紹介します。

マウンテンゴリラの生息状況

マウンテンゴリラは、ルワンダやコンゴ民主共和国などの限られた場所にしか生息していません。絶滅危惧種に指定されており、2010年の生息数はわずか480頭でした。しかし、ルワンダをはじめとする各国の保護活動により2024年には1060頭以上が確認されています。

マウンテンゴリラの生息地として有名なルワンダのボルケーノ(ヴォルカン)国立公園では、野生のマウンテンゴリラを観察するゴリラトレッキングに参加することができます。参加費用は1,500USドルとなかなかの高額ですが、とても人気のあるツアーです。ツアー代金の一部は保護活動や環境の維持にも役立てられています。

「ゴリラグラム」とは

Gorilla Gram(ゴリラグラム)」は、ルワンダ政府が運営する「Visit Rwand(ビジット・ルワンダ)」とルワンダ開発庁が始めたプログラムで、2022年9月の「世界ゴリラの日」の日に発表され、運用が開始されました。

「ゴリラグラム」は、ゴリラトレッキングに参加した旅行者がインスタグラムに投稿した写真を活用して、ゴリラの行動や健康状態を把握し、保護につなげようというものです。投稿された写真や動画に、レンジャーや研究者、モニタリングチームがゴリラの個体や家族を識別するためのタグを追加します。そして、それらをスマートギャラリーというアルバムのようなところに保存して、分類やグループ分けができるようにします。そうすることで、各ゴリラの行動を追跡したり、けがの状況を確認したり、グループの変化を観察したりするなど、ゴリラたちの様子を把握できるというわけです。

「ゴリラグラム」は研究者たちだけのものではありません。「ゴリラグラム」のサイトを訪れるとボルケーノ(ヴォルカン)国立公園に生息する12のゴリラの家族の様子を調べることができます。各家族にはアガシャ、ウムバノなどの名前が付けられていて、もし自分がゴリラトレッキングで出会ったゴリラがアガシャであれば、その名前を選ぶとアガシャ家族の最近の写真や動画を見ることができます。ルワンダを離れた後も、あの時会ったゴリラの様子を知ることができるのです。

「ゴリグラム」は、ゴリラトレッキングに参加した旅行者の写真を単なる思い出としてだけではなく、マウンテンゴリラの保護や繁栄のために役立つ貴重な資料として活用した画期的な取り組みです。

(参考)
Gorilla Gram: Leveraging Instagram for the Conservation of Mountain Gorillas
Visit Rwanda’s GorillaGram Will Use Your Instagram Photos To Help Save This Endangered Species

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