地球にはいくつ湖があると思いますか。なんと1億1700万個です。そんなにたくさんある湖ですが、湖のことについてどのくらい知っているでしょうか。今回は「5 Surprising Facts About Lakes」と「Interesting facts about lakes」の記事を参考に、「湖」を深掘りしてみたいと思います。世界にある珍しい湖も紹介します。

湖の分布

地球上には1億1700万個の湖があり、それらすべての海岸線を合計するとなんと赤道の約250倍の長さがあります。世界の湖のほとんどは北半球の高緯度な場所にあって、ロシアに約270万個、カナダに約200万個あります。北半球に湖が多いのは、約18,000年前の氷河期に広い土地が氷河で覆われていたことが関係しています。氷河にせき止められたり浸食されたりしたところに、数多くの湖ができたのです。

湖のライフステージ

湖の成り立ちはさまざまです。氷河湖のほかにも、火山の噴火口に水がたまってできた火山湖や、いん石が衝突したときにできた窪み(くぼみ)にできたクレーター湖などがあります。また、もともと海だった場所が隆起してできた湖は、塩水を蓄える塩湖となります。中東にある死海やボリビアのウユニ塩湖などが有名です。ぷかぷか浮かんで本を読むこともできるという死海の塩分濃度は30%で海の10倍です。

一度形成された湖は、そのままずっとそこに存在するのではありません。湖も人間と同じように、青年期、成熟期、老年期、そして死というライフステージを経ていきます。どんなに大きな湖でも、水が蒸発したり地下に浸透したり、あるいは土砂や植物に覆われることで消滅していくのです。湖の老化は何百年、何千年という時間をかけてゆっくり進みますが、昨今は地球温暖化の影響でその速度が速くなったり、失われたりする湖の数が増えています。

世界の珍しい湖

世界にはさまざまな湖がありますが、世界一大きなものは中央アジアと東ヨーロッパの境界にあるカスピ海です。「海」という名前が付いているように、まるで海のような湖(※)です。その表面積は37万1000平方キロメートル。これは日本とほぼ同じ大きさなので、日本はカスピ海の中にすっぽり入ってしまうということになります。(※各沿岸国の協定においては法的に「海」とされています。)

世界で最も深い湖はロシアの南東部にあるバイカル湖で、水深は1,642メートルです。東京タワーが333メートルなので、約5倍です。バイカル湖は2,500万年前にできた世界最古の湖だと考えられています。

世界には不思議な湖も多々あります。オーストラリアにあるヒリアー湖はピンク色の湖です。なぜピンク色なのかは科学者たちの間でもまだ完全には解明されていません。クロアチアにあるプリトヴィッツェ湖群はカラフルです。滝で結ばれた16の湖が、水中のミネラルや生物の量、日光の角度によって紺碧、緑、灰色、青などに変化します。また、パラオには大量のくらげがいるジェリーフィッシュ・レイクがあります。餌が豊富で捕食者がいないため増殖したのだろうと考えられています。

まとめ

地球上に1億1700万個も存在する湖。湖には心を落ち着かせたり、リフレッシュさせたりする効果があるとも言われています(「湖畔でゆっくり過ごしてみよう!湖ならではの良さと効果」)。時には湖を探しに出かけて、そのほとりで湖の成り立ちやライフステージに思いを寄せてみてはいかがでしょうか。

(参考)
5 Surprising Facts About Lakes
Interesting facts about lakes

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