ブッシュクラフトとは

ブッシュクラフトはキャンプの一形態ですが、何をすればブッシュクラフトになるのかよく分からないですよね。まずは、ブッシュクラフトについて、言葉の意味から学んでいきたいと思います。ブッシュクラフトは英語(Bushcraft)ですが、「自然環境の中における生活の知恵」を意味しています。サバイバルと何となく似通ったイメージを持ってしまいますが、サバイバルは「状態」、ブッシュクラフトは「手段」を意味しており区別されています。

目的で区別した場合、ブッシュクラフトは「生活目的」とされ、サバイバルは「帰還目的」と分ける事もできます。テレビ番組で見かける無人島からの脱出は「帰還目的」なので、サバイバルとなる訳です。また、無人島で1週間生活となると「生活目的」となり、ブッシュクラフトに当てはまりそうですね。(そういう番組もありましたね。)ちなみに、ブッシュクラフトを生活にしている人や趣味としている人の事を「ブッシュクラフター」と呼ぶそうです。

紅葉の中でのキャンプも癒やされますね

ブッシュクラフトの定義

結論から言うと、ブッシュクラフトに定義はありません。しかし、便利な道具を使わずに生活するという定義は少なからずあるようで、例えば、火起こしでは、マッチやライター、チャッカマン等は使わずに、火打ち石に火打金での火起こしや、メタルマッチで火花を起こして着火するといった特徴があります。

料理も焚き火で行い、調理器具も軍用品やレトロな物を使用するといった事が挙げられます。また、テントは使わずハンモックやタープを使用しての宿泊や木や枝、葉っぱを使用して自作のシェルターを作ったりする事もブッシュクラフトの醍醐味です。

大きな湖の畔でキャンプ。景色に癒やされます。

普段のキャンプでブッシュクラフト

ブッシュクラフトといっても、本格的なブッシュクラフトとなるとハードルが高すぎて挫折しそうですよね。たとえば、いつものキャンプで出来そうなブッシュクラフトを考えてみましょう。火起こしでは、ナイフを使用してのバトニング(薪をナイフで割る)やフェザーステック(細い薪を削りフェザーのような状態にしたもの)作り、メタルマッチで着火して焚火をするだけでも、ブッシュクラフトと言えるでしょう。

箸を忘れたら、木の枝をナイフで加工して自作の箸を作ったりするのも楽しいです。また、タープを張るときのポールを持っていき忘れた場合、落ちている丁度良い長さの木の両端をナイフで削いで尖らせ、地面とタープの穴に引っ掛けて、ロープとペグで固定するといった事も出来ます。

ありとあらゆる作業にナイフは必需品です。私は、モーラナイフのヘビーデューティーを持っています。何かキャンプギアを持っていき忘れたとしても、ブッシュクラフトの「生活の知恵」という発想があると、自然の中での楽しさが増えて、自然の中に行きたくなりますよ。皆さまも、いつものキャンプにブッシュクラフトのエッセンスを取り入れて、キャンプでの野遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。

Nature Serviceのキャンプ場

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