レジ袋の有料化に伴いエコバッグを利用する人が増えました。皆さんはエコバッグ使っていますか?エコバッグの利用にはそれぞれ理由があると思います。有料化に伴う家計の節約の為、環境問題を意識した個人の取り組みとしてなど。ここでは、SDGsに注目しながらエコバッグがどのように環境に貢献しているかをお話しします。

レジ袋が地球にもたらす問題とは

レジ袋の原料はプラスチックです。さらに遡れば、プラスチックは原油を精製して作られるナフサというものから作られています。レジ袋をゴミとして焼却する際、二酸化炭素が排出されます。また、レジ袋の生産量が増えるほど原油の使用量も多くなります。

二酸化炭素は地球温暖化の主な要因で私たちにもなじみがある物質です。気候変動や気象災害、環境破壊に影響しているといわれています。二酸化炭素の排出量が増え気温が上昇することは、北極や南極など寒い地方に住む野生動物たちに大打撃となっています。それでは、SDGsを考えながら私たちのマイバックの取り組みがどのような形で地球環境へ配慮しているか考えます。

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SDGsとエコバッグ

SDGs(Sustainable Development Goals)とは持続可能な開発目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを掲げ、世界中で積極的に取り組むユニバーサルなものです。

外務省ホームページより

17の目標のうちエコバッグと関連するSGDsを6つ挙げてみます。

No.7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに

No.11 住み続けられるまちづくりを

No.13 気候変動に具体的な対策を

No.14 海の豊かさを守ろう

No.15 陸の豊かさも守ろう

No.17 パートナーシップで目標を達成しよう

レジ袋削減により、捨てられるプラスチックの量が減ることで二酸化炭素排出量を減らすことができます。二酸化炭素は地球の様々な面で影響を及ぼしている為、排出量の減少は、クリーンな環境、気候変動の緩和、また海や陸に優しい環境を実現できるでしょう。レジ袋を利用する機会が減れば、ポイ捨てを防ぐことに繋がり、海や陸の野生動物が袋に引っかかり身動きが取れないなどの事故も減らすことができると思います。

これ以外に、私たち自身に還元される利点もあります。有料レジ袋をエコバッグに変えることで、積み重なれば数百円にもなる家計の節約になります。レジ袋の製造に使われる原油も節約できます。

SDGsを踏まえた上でのエコバッグ利用は、私たちひと、生き物そして自然の全てにメリットがあるのではないでしょうか。

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地球が喜ぶ未来づくり

今私達にできることは何か考えてみませんか?エコバッグの取り組みが始まってから約一年。街を歩いていると、エコバッグを片手にショッピングを楽しむ人は増えてきたように感じます。二酸化炭素が減少することで、地球温暖化の緩和に繋がり、緑が豊かになり、自然の生き物、そして私たち人間にとってもより良い環境になると思います。

小さな心がけや地球に対する優しさが、私たち人間、自然、そして生き物たちが共存し続けられる環境をつくるきっかけとなるでしょう。何十年後も何百年後も素敵な地球であるそんな未来を想像しながら取り組むことがモチベーションにつながります。

私は気づいた時に、地球に優しくする行動を取るようにしています。もちろんその結果をすぐ目にすることはないでしょう。しかし、より良い未来を想像し、地球に感謝の気持ちを表すことがモチベーションにつながっています。私自身、エコバッグは必ず持ち歩くようにしています。「レジ袋はご利用ですか?」。この言葉を聞くたびに、常にエコバッグを持ち歩いている私は、一つ地球に良いことをしたと嬉しくなります。皆さんもSDGsをきっかけに環境に優しい行動を考えてみてはいかがですか?

《参考URL》

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html

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