北海道の厚岸町にある愛冠岬。「愛とロマンの岬」や、「愛が結ばれる岬」などと言われています。なんともロマンティックな名前ですよね。

そんな美しい名前を持つ、愛冠岬のようすをお届けします。

力強い想いが込められた愛冠岬

愛冠はアイヌ語で「アイ・カップ」と言い、「矢の上のもの」と訳されるそうです。矢の届かないことから、できない・届かないという意味も持っていると言われています。このように聞くと、失恋の岬というイメージがあるかもしれません。

しかしネガティブな意味ではなく、「できそうもない困難を乗り越え愛の栄冠を得る」という力強い想いが込められています。たしかに、何でもかんでも願いが叶うものはありませんよね。良いこともあれば、悪いこともある。それこそが人生であるというニュアンスも含まれていると感じました。

森林浴を楽しめる

岬に着くまで、木々が生い茂る道を歩きます。風によって葉っぱが揺れる心地よい音を聞きながら、のんびりと森林浴を満喫。日々の慌ただしさから抜け出して、自然に触れ合う大切さを改めて実感しました。

マイナスイオンを浴びると、疲れた心と身体を癒す効果があるほか、森林浴は副交感神経に働きかけるため、こわばった筋肉をほぐしてくれます。

また、手のひらでうさぎの耳の形をつくり両耳を囲うと、森林の心地よい音がよりはっきり聞こえます。ただ歩くのではなく、自然を近くで感じられる工夫をしてみるのも森林浴の楽しみの一つですよね。

愛冠岬の周りには、博物館緑のふるさと公園などがあるため、マイナスイオンを存分に浴びながら散歩してみてはいかがでしょうか。

森林浴を満喫できる道

愛の鐘ベルアーチ

愛冠岬のシンボルである愛の鐘ベルアーチ。ご自身やご家族・恋人と一緒になど、誰でもベルを鳴らせます。私も実際に鳴らしましたが、結構大きな音が出ました。また、「想いを叶える鐘」と呼ばれるように、パワースポットとしても人気です。

アイ・カップの言葉にあるように、一見届きそうにないものでも、諦めない心を持つ。それこそが想いを叶えるために大切なこと。そんな風に、このベルアーチの鐘を鳴らした時を思い出して考えてみたりしました。

愛の鐘ベルアーチ

北海道の勇ましい自然を感じて

愛冠岬の先端ギリギリまで行くことができます。この日は晴れていましたが、岬は霧がすごく、崖の下はまったく見えませんでした。足がすくむくらい怖かったので、高所恐怖症の方は要注意です。

霧で海の様子はわかりませんでしたが、ザザーンという波の打つ音は聞こえました。景色は見えずとも、迫力は十分。これこそ、愛冠岬の力強い愛を表現しているのではと感じられます。

愛冠岬の先端

北海道の自然はどこも雄大ですよね。そんな力強い自然を肌で感じる体験をしてみてはいかがでしょうか。

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