毎日会社へ出社という、今まででしたら当たり前のことが当たり前ではなくなってきつつある昨今。一方で会社という組織内では、何よりも営利が求められるというのは変わりありません。

つまりは、出社をすることなく同様の成果を探求するには、公私ともに、これまで以上の充実した環境が求められているとも言えるでしょう。

先日、下記二つの記事を通し、テレワークをチャンスととらえどのように生き方を変化させてきたのかをお伝えしました。

仕事に疲れて訪れた十勝で、私の今後の生き方を見つめなおしてみた
東京と十勝の2拠点生活で訪れた、北海道の絶景スポット

今回は、私自身が実践している「二拠点生活」のメリットやデメリットを挙げていきたいと思います。

緑豊かな白樺並木

東京での生活とココが違う!1.自然が多い

広さは九州の約2倍、そしてオーストラリアとほぼ変わらない面積を誇る北海道。北は稚内から南は函館まで、道内でも国内線を利用して移動するのが当たり前なのが北海道。広大な土地だと言うのは、住んでみて改めて感じることができます。

つまり、たとえ住宅地に住んでいたとしても、少し走れば大自然を満喫できる環境がそこかしこにあるのです。

緑は人々の心を癒やしてくれます。単調な毎日になりがちなテレワークの日々ですが、このように、身近に大自然があることでオンとオフの切り替えが可能で、四季の移ろいを肌で感じることができるのです。

青空と木々が作る木陰

東京での生活とココが違う!2.生活の物価が安い

冬の暖房費やスノータイヤなど、東京では必要のないシーズナリティ的な経費がかかるのは仕方がありませんが、それでも、日常の生活費を比べてみると、やはり十勝の方が安いです。

一番驚いたのが、乳製品関連の値段。
乳牛のメッカだからでしょうか、十勝では乳製品が格段に安いです。
有名な柳月直営のカフェでケーキを頼んでも、200円弱という破格。六花亭のケーキも200円前後ですし、帯広では、どこでお茶をしてもワンコインでお釣りがくるイメージです。

もう一つは家の値段に関して。賃貸相場は驚くほど安いです。もちろん、本格的に移住するとなって不動産の購入を考えた場合でも、同じ敷地面積でしたら東京の半分程度の物件価格というイメージで差し支えないと思われます。

カフェでコーヒーとケーキ

東京での生活とココが違う!3.除雪を楽しみながらできるかどうか?!

冬の北海道でマストな心配事と言えば、やはり雪に関することでしょう。
最近は暖冬が続いているとはいえ、それでも12月上旬から3月いっぱいくらいまでは、除雪作業と向き合っていかなければなりません。

一つの解決策としては、マンションに住むということです。
マンションでしたら面倒な除雪作業もいりませんので、冬でも東京と同じような住生活を送ることができます。

一方で、北海道らしい一軒家で暮らすことを夢見ている方にとっては、除雪作業も覚悟しておく必要があります。最近では家庭用除雪機を購入する方も少なくありませんが、移住の最初の年は「雪に慣れる」という意味でも、手作業で除雪を楽しんでみてはいかがでしょうか。

いつもより30分だけ早く起きて、家族みんなで除雪作業をする毎日。家に引きこもりがちになる冬の日々のアクセントにもなりますし、運動不足の解消にもつながりますよ。

北海道の冬景色

東京での生活とココが違う!4.オールシーズン楽しめる趣味を!

自然が好きな人が北海道にあこがれて移住したとします。爽やかな風が心地よい北海道の夏は、キャンプなどに最適な環境と言えるでしょう。ですが、冬はどうしますか?

北海道の冬は、内地の人が思っている以上に本当に閉塞感が募ります。マイカー通勤をしている人はツルツルの路面に神経を使い、街中は、いつも以上に歩いている人の姿を見かけません。また、グリーンシーズンだけ営業して冬は休業するという店舗も珍しくありません。

この地で暮らすというのは、イコール、主役である「夏」だけでなく、脇役の「冬」も楽しむ意識作りが重要になってくるのです。

私自身は、桜が咲く5月のGW明けから11月いっぱいまでは、ゴルフを楽しみます。そして冬は自宅近くのゲレンデのシーズン券を購入して、スキーに興じます。このように、ただ「北海道の自然が好き」というだけでなく、具体的に季節ごとにどのようなフィールドワークを楽しむかが、北海道での充実した生活につながっていくのではないでしょうか。

緑豊かなゴルフ場

“暮らせるかな”から“暮らしてみたい”土地が北海道

夏は30度以上という日々が珍しくなくなっていて、冬はマイナス20度にもなる北海道・十勝地方。年間でいうと50度以上の気温差が生じるこの土地で暮らしていると、人間の本質的な生き方というのが見えてくる気がします。

本格的な移住となると敷居が高いという方は、まずは 1泊でも、2泊でも良いので、プチ暮らしをしてみてはいかがでしょうか。できれば夏だけではなく、冬にも来てみてください。 きっと、今までの固定概念が根本から覆され、「暮らせるかな」ではなく、「暮らしてみたい!」という感情に捉われることになると思いますよ。

「暮らしやすさ」だけを求めるならば、確かに東京での生活に一日の長があるのかもしれません。ですが、人間が作った便利さの追求に疑問を持ち、「自然との共存こそが人間らしい生き方」と感じている人にとっては、ぜひお勧めしたい地域が北海道・十勝です。

リモートワークのあり方に限界を感じ始めているのでしたら、自然いっぱいの郊外での暮らしを視野に入れてみてはいかがでしょうか?

Natures.編集部より

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信濃町ノマドワークセンター

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