数年前、ヨーロッパ旅行に行った時のことです。最初はパリに何泊かする計画を立てていましたが、一人の友人が「ベルギーの友達に連絡をとってみるから行ってみない?きっと喜んでホストをしてくれるよ!」と声をかけてくれました。ベルギーに行く機会はそうないかもと思い、お願いすることにしました。
それまでベルギーというと、ビールやチョコレート、ワッフルが美味しいということ、サッカーが世界ランキングでいつも上位ということ以外何も知りませんでした。
調べてみるとベルギーは歴史のある国で、国内にはたくさんの世界遺産に指定されている街並みや建物があります。首都ブリュッセルの広場グランプラス。中世の街並みが残るブルージュ。フランダースの犬の舞台になった港町アントワープなど。
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この記事で取り上げるのはPairi Daizaという動物園なのですが、せっかくなのでブリュッセルとブルージュのハイライトを簡単にご紹介させてください。
ブリュッセルとブルージュのハイライト
まずはブリュッセル。世界遺産になっている広場グランプラス。「世界で最も美しい広場」とも称されるそうです。
ここから少し路地を行くと、言わずと知れたあの方…
広場を取り囲むようにレストランやショップがありますが、そこで味わったビールとチョコレート。
ブルージュは「屋根のない美術館」とも言われるそうです。歩いて観光してもいいですが、運河クルーズがおすすめです。
では本題にもどりましょう。動物園の話しです。
Pairi Daiza、パラダイスという名の動物園
ベルギー滞在の終わりころ、ホストファミリーが動物園に行こうと誘ってくれました。「Pairi Daizaといってパラダイスという意味の動物園。私たちみんなが大好きなところなの!」と。
Pairi Daizaという名前は「パラダイス」という意味の古いペルシャ語から取られているそうです。「パラダイス」と聞くだけで大いに期待してしまいますね。かつて修道院の農場だった土地が動物園となりました。敷地はとても広く55ヘクタールあるとのこと。東京ドーム約12個分、上野動物園や東京ディズニーランドより広いです。
園内は、動物の檻が並んでいるわけではなく、アジアやアフリカなどをモチーフにしたゾーンが設けられていて、自然な姿の動物たちが見られるようにデザインされています。もちろん猛獣は檻の中にいますが…。
それだけでなく園内のあちこちを動物や鳥たちが歩き回り、近づいてくるもの、触っても逃げないもの、中には飛び乗ってくるものもいますから、本当にパラダイスにいるような気分になります。
Pairi Daizaを歩く
では実際に園内を歩いてみましょう。
古い修道院の建物がそのまま施設として使われ、池や庭園も整備されているので一見すると動物園というよりテーマパークみたいです。
世界各地をモチーフにしたゾーンがあると書きましたが、例えばこんな感じです。
出会った動物たちをご紹介しましょう。まずは羊。
ワオキツネザル。餌付けを見ていたらこの子がいきなり飛び乗ってきました。
キリン
ペリカン。この1羽だけベンチでまどろんでいました。
クジャク
アカカワイノシシ、というみたいです。
ゾウのバスタイム
リスザル
この他にも、パンダ、ホワイトタイガー、サイ、フラミンゴ、ハシビロコウ、シマウマなどが見られました。タイミングが合えば餌付けも見学できます。ゾウ以外にもショーがありますが、鷹匠によるパフォーマンスは圧巻でした。私は飛んでくる鷹に頭を叩かれましたが…。
Pairi Daizaでパラダイスを味わおう
Pairi Daiza、来て本当に良かったです。のびのび暮らす動物たちを見て、実際に触れ合うこともできて、動物園でありながらまるで自然の中にいるみたいでした。
周辺のフランスやドイツ、イギリスと比べるとベルギーに行ったことのあるという人は少ないかもしれません。でも高速鉄道を使えば、ブリュッセルまでパリから1時間半ほど、ロンドンからでも3時間と、日本の国内旅行と変わらない感覚です。
もしベルギー旅行を計画する機会があるのでしたら、ビールやチョコレートを味わい数々の世界遺産を巡るのに加えて、ぜひとも Pairi Daiza を訪れてみてはいかがですか。動物たちと触れ合い、癒やされ、その名の通り「パラダイス」にいるような気分にひたることができるでしょう!
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自称 、晴れ男。「広く浅く」をモットーに、夫婦で、山に海に街に、気軽なアクティビティを楽しんでいます。コロナ禍で家にいることが多くなったので、手作り無添加料理にトライし始めました。「ここなら行けそう」「これなら出来そう」と感じていただける情報をお届けしていきます。