持続可能な社会を目指す、SDGs。イギリスでは、モノを捨てないための仕組みのひとつとして、文化に深く根付いているものがあります。それはチャリティーショップです。慈善活動を目的としていて、全国どこにでもあります。

地域の人々が不要になったモノを持ち寄ると、無料で引き取り販売し、その売り上げはさまざまな団体へ寄付されます。また、オークションも人気があり、古くても価値のあるものを見極める目があるように思います。

SDGsでは貧困や飢餓をなくすことも目標としています。モノを捨てないという行動が誰かの支援につながる、そんな循環する社会を感じることができるのです。

関連記事:古いものをていねいに使う、イギリスの暮らし

慈善の心によって支えられる

チャリティーショップの歴史は長く、知られている最も古いものは1899年にできたようです。第二次世界大戦中に発展し、慈善活動に貢献してきました。不要になった服や靴、食器や本などを無料で引き取り、お店で働くスタッフはボランティアです。長年に渡り、人々の慈善の心によって維持されてきました。

販売する側だけでなく、購入する側も慈善活動に参加できます。チャリティーショップでの買い物は、掘り出し物を見つけるようで楽しいです。売っているものはほとんど中古品ですが、近年のものよりも質や作りがいい場合もありますし、誰かにとって不要になったものが、自分にとっては価値があるものかもしれません。

そんな掘り出し物を手ごろな値段で手に入れることができたり、フェアトレード品を購入したりできます。その売り上げは寄付され、子どもたちへの支援や病気の研究やサポートのために、困っている誰かのために使われます。

モノを簡単に捨てずにリサイクルやリユースする。SDGsの目標12である「つかう責任」を心がけることで、貧困や飢餓をなくすことや、人々の健康を守ることなどの、ほかの目標への貢献にもつなげていくことができるのです。

関連記事:やってみよう!エシカル消費 日本におけるエシカル消費の現状とは

価値のあるモノを見極める目をもつこと

もうひとつイギリスで人気なのが、オークションです。テレビ番組でも、アンティーク品を発掘してオークションで売る、などというのは人気のシリーズです。一般の人々も参加することができ、古くても価値のあるモノを見極める目がある人が多いような気がします。

関連記事:レンガも再利用。古いものこそ価値がある。

広告などに惑わされすぎず、自分にとって価値のあるモノを見極める目を持つことは、「つかう責任」を持ち、ごみを減らすことにもなるのではないでしょうか。ちょっとした行動が誰かの幸せにつながる。そんなハッピーな社会の循環を目指して、楽しみながら取り組んでみてはいかがでしょうか?

参考URL
https://en.wikipedia.org/wiki/Charity_shop

1件のコメント

コメントを残す