秋晴れを楽しもう!知っておきたい秋ハイキングの服装と装備-ハイキング準備編-
これで準備万端!秋ハイキングの持ち物・装備品-ハイキング準備編 」
に続きまして今回は秋ハイキングの計画の立て方について解説していきます。ハイキング準備編もこれで最後です。

紅葉のシーズンが始まりSNSでは美しい風景の写真とともに「○○にハイキング行ってきました!」や「△△山の山頂の風景です。」といった投稿が見られ始めました。
さて自分はどこに行こうか…考えるだけでも楽しく夢がひろがる時間ですね。

しかし初心者の登山者やハイカー(ハイキング客)が道に迷い捜索されるなどのニュースも少なくありません。

今回は楽しいハイキングとなるよう、出発から帰宅までを安全で無理なく行動できるようにハイキングの計画の立て方について解説していきます。

なぜ計画が大切なのか

自然の中をハイキングする場合、上記でも触れた通り道に迷い遭難してしまう可能性があります。

夕暮れ時の風景は特に美しく、ゆっくり見たいと思うかもしれませんが秋の山は思った以上に暗くなるのが早く注意が必要です。日が沈んだ後の暗い山での行動は危険です。絶対に避けましょう。

日没までの1時間~1時間半程度の余裕を持った15時までには終わらせ、ハイキングコースのスタート地点(ゴール地点)に戻ってくるようにしたいものです。

具体的な計画の立て方は後に述べますが、慣れるまでの間はハイキングとして歩く時間を4時間以内になるよう計画を立てると時間的にも体力的にもゆとりを持ったスケジュールにできると思います。

ハイキングコースが自宅から遠い場合は特に行動予定をしっかりと立ててから臨みましょう

行動予定を作ろう

ハイキングコースを選び情報収集します。山やハイキングコースによっては10月半ばで閉山・閉鎖してしまうところもありますので確認しておきましょう

週間天気予報で当日の天気のチェックも忘れずに。ハイキングコースを選ぶ際に参考になるポイントを以下にあげます。

  • コースの難易度
    アプリ・ネットで調べて確認しましょう。ひとつの情報だけをうのみにせず複数のサイトで確認します。SNSでの情報収集も効果的です。特にアップダウン(コースの標高差のことで、上り下りがどの程度あるのか)や難所・険しい箇所の有無はチェックしておきます。初めは平坦で難所のないコースが無難です。

  • 歩く距離と所要時間
    コースは一本道を往復するのか、または一周しスタート地点に戻ってくるのか、ルートを必ず確認し「歩く距離」を知っておきましょう。体力に自信がない場合やハイキングに慣れていない間は10km以下を目安に。

    ちなみにガイドブックなどに記載されている所要時間は「成人男性が10kg程度の荷物を背負って無理なく歩ける、休憩を含まない所要時間」が基準です。

ここでは平坦な道を歩く場合1kmあたりの所要時間を20分、10km歩く場合は200分すなわち3時間20分と考えます(ペースとしては少しゆっくりです)。この中に休憩時間は含みません。

ハイキング初心者向けの歩く距離と所要時間の目安としては、
「歩く距離は10km以下、歩く時間は3時間~4時間以内」くらいがちょうど良いと思います。

さらに休憩やお昼ご飯の時間を1時間半~2時間程度と考え15時にはゴール地点(またはスタート地点)に戻り(登山の場合は下山し、登山口到着ということです)帰宅の準備に移れるようにしましょう。日没までの1時間~1時間半を予定が遅れた場合の予備の時間と考え戻ってくる時間を15時とします。

以上をふまえて15時ハイキング終了というポイントを基準に逆算し、「自宅を出る→帰宅まで1日のスケジュール」を決めます。

コースのスタート地点(登山口)と自宅間の交通手段を決める際には注意が必要です。特に電車やバスなどの交通機関を使う場合は時期によってダイヤが変わるので念入りに調べ、ハイキング当日に間違いなく利用できるのかを確認しておきます。乗り遅れないよう時間に余裕を持ったスケジュールを組みましょう

作成したスケジュールは「紙」で持っておきます(パソコンやスマホで作成した場合は印刷するかメモ帳に書き写します)。さらにそれをスマホで写真にとっておく、またはスマホのメモアプリに入力しておきます。スマホのバッテリーを節約するため基本は紙で持っておき、すぐに見ることができるようポケットに入れておくと安心ですね。

地図も同様にアプリでダウンロードした地図データに頼らず、それを印刷した「紙の地図」や地図帳のコピーとコンパスも忘れずに。

登山届について

登山届は条例により提出を義務付けられている自治体もありますが全ての都道府県ではありません。しかし計画したスケジュールを元に作成しなるべく出しておきましょう。

なぜなら、万が一遭難してしまった場合、捜索してもらうために重要な情報になるからです。

分岐

遭難の原因は「道に迷う」が最多だそうです。地図を読むことに不慣れで現在地を正確に把握できなかったり、地図では確認できないような分岐があったり、などが原因で「道に迷う」ということは誰にでも起こり得ることです。

万が一の場合に備え登山届は出すことをおすすめします。

登山道の入口にポストが設置され中には登山届の記入用紙が準備されています。記入して投函しましょう。

登山口には登山届のポストが設置され用紙も準備されています。事前に所轄の警察署に届け出ることもできます。

一番のおすすめは警察や自治体との連携が取れている登山届システム「コンパス」の活用です(2021年10月現在、まだ全ての都道府県で連携が取れているわけではありませんので使う際は確認が必要です)。オンラインで完結できるので手軽さも魅力です。

家族や友人に知らせておくことも有効ですね。

まとめ

今回はハイキングの計画の立て方について、計画の大切さや計画を立てる際のポイントを解説しましたがいかがでしたでしょうか。

初めは多少面倒と感じるかもしれませんが、スケジュールを立てることで一日の流れがイメージできます。

「その場その時のノリで…」と行き当たりばったりで行動したために戻るのが遅れ、周囲が暗くなってしまい道に迷うというようなことは絶対に避けましょう。

ひとまず15時にはハイキングを終了するという点を基準にして道に迷うことがないよう安全に楽しいハイキングにするために計画を立てていきましょう。

これから紅葉も見頃の時期をむかえ、紅葉狩りとしても楽しめるので秋ハイキングとしては最高のタイミングです。まずはスマートフォンやパソコンで「お住まい県・市」 「ハイキングコース」で検索してみませんか。たくさんの情報の中から行ってみたいハイキングコースがきっと見つかると思います。

自宅から近い場合は計画も立てやすいのでおすすめです。
紅葉を間近に楽しみながら山を歩いてみませんか。

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