シュノーケリングやスキューバダイビングはお好きでしょうか? 海の中をのぞくと不思議な気持ちになるのは私だけでしょうか。海の中に、これほど多種多様な生き物がいて、私たちの目を楽しませてくれることに驚かされます。

世界中にはたくさんのシュノーケリング・ダイビングスポットがありますが、ハワイのマウイ島沖合にあるモロキニ島はその中でも有数の場所です。私がモロキニ島に行ったのはもう何年も前のことですが、感動は鮮明に残っていますね。そのモロキニの魅力をご紹介したいと思います。

モロキニ島の形成と歴史

モロキニ島は、マウイ島の4キロほど沖合、マウイ島とカホオラウェ島(無人島)の間のアララケイキ海峡に浮かぶ三日月型の小さな島です。20万年以上前の火山活動により形成された噴火口跡なので「モロキニクレーター」とも呼ばれています。

三日月型というその独特な形状ゆえに、海峡の速く強い水の流れや波の影響から守られ、クレーター内は穏やかに保たれています。大きなサンゴ礁や豊富な海洋生物が育ち、水の透明度も驚くほど高いので、世界でも有数のシュノーケリング・ダイビングスポットとして知られています。

歴史的には、初期のハワイアンはモロキニで魚を釣ったり、鳥や卵をとったり、羽を集めたりしました。伝統的な釣りで使用されていた石の重りとルアーを、今でもダイビング中に見つけることがあるそうです。

第二次世界大戦以降、米軍はモロキニを爆撃演習の標的として使用しました。島と周辺海域では、衝突クレーター、使用済みのケーシングが発見されています。現在、モロキニ周辺の海域は海洋生物保護区に、島自体も州の鳥類保護区に指定されています。

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モロキニ島全景。向こうに見えるのはカホオラウェ島(出典:Unsplash)

モロキニの魅力

モロキニはクレーターに守られ、保護区に指定されているゆえに、豊かで貴重な自然が保護されています。周辺では260種の魚と38種のサンゴ(ハワイ以外では見られないものもある)が生息しています。

ハワイ州の魚に指定されている「フムフムヌクヌクアプアア」(humuhumunukunukuapua’a)をクレーター内で見かけたり、オナガミズナギドリアナドリといった鳥の営巣地となったりしています。

シュノーケリング初心者から経験の豊富なダイバーまで楽しめるのもモロキニの魅力の一つです。クレーター内は波が穏やかなので初心者でも安心してシュノーケリングを楽しめます。一方、島の外側は波風が強くベテランのダイバー向けです。

私が参加したツアーでは、モロキニ島近くのウミガメのクリーニングスポットに連れて行ってくれました。ハワイの条例で生き物に触ることは禁止されているので、触らないように気をつけながら海に入るのですが、ウミガメの方はお構いなし。人間に平気で近寄ってくるので、人間の方が慌ててよけていました。

人間の側がルールを守って生き物を保護するようにしていれば、動物の方も怖がらずにいてくれるのでしょうか。そんなことを感じながら何とも幸せな時間をウミガメとともに過ごせました。

(出典:Unsplash)

モロキニ島への行き方

モロキニ島へは、マウイ島のマアラエアやキヘイ、ラハイナからボートツアーに参加する必要があります。通常、風と波は早い時間が穏やかで、魚もその時間に活発になるため、必然的に出発時間も朝早くなります。でも潜るための道具はレンタルしてもらえますし、食事も提供されるので何も心配せずに参加できます。

経験の豊富なガイドが付き添ってくれるのも安心です。私が参加したツアーでは日本人ガイドがいましたが、日本人参加者は私と妻だけだったので、ほとんど専属でサポートしてくれました。

12月から4月にツアーに参加するとクジラを見ることもできるそうです。モロキニまでの船旅も十分楽しめます。

ただ海峡を航行するので船酔いしやすい人は十分気をつけてくださいね。私は結構参ってしまいました。それでも頑張ってシュノーケリングしましたけど…。

モロキニ島へGO!

モロキニ島、沖合の島でありながらクレーターに囲まれているので海はとても穏やか、そして驚くほど透明。保護区として手厚く保護されているので多種多様な熱帯の魚とサンゴを見ることができます。

海の中なのにまるで天に昇るかのようなハッピーな時間を過ごすことができるはずです。そんなモロキニ島へ行ってみるのはいかがですか?

参考サイト:
http://mauiguidebook.com/most-popular/molokini-crater/
https://www.snorkelmolokini.com/#molokini/facts

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