Nature Serviceが監修に携わった『運と上司に恵まれなくてもキャンプに行けば大丈夫』が発売されました!(2021年11月4日発売、三才ブックス)
現代人が抱える悩みをキャンプというアクティビティを通して解決する”指南書”です。キャンプのハウツー本が数多く発売されるなか、本書はキャンプを別の視点から捉えた興味深い内容となっています。
「はじめに」の部分に、『つまり本書は、キャンプ未経験者にも熟練キャンパーにも抜群の効果をもたらしてくれる、言うなれば「明日をよりよく生きるための処方箋」じゃ。心して読みたまえ。』と書かれており、「メンタルヘルス編」「癒やし・セラピー編」「恋愛・仕事編」「子育て編」へと続いていきます。
そんなに何でもキャンプで解決できるの?と思うかもしれませんが、これが意外や意外、結構解決できるのです。現代人にありがちな悩みの解決法をキャラの濃い超ベテランキャンパーが、おもしろおかしく、でも大真面目に解説してくれています。
たとえば、『上司からの評価も気になるし、友人や家族からも認められたい。承認欲求が強過ぎて、日々「生きづらさ」を感じています。』といった悩みに対し、キャンプの効能を説きながら解決法を伝授してくれます。時折、漫画も織り込んでありますので、気負うことなくサクサク読めます。
読み進めると、自分自身の持つ悩みと重なる部分は1つや2つでは済まず、「人生の悩みとキャンプをこんな風にリンクして解決できるんだ!」とその効果に感動します。自分のためだけではなく、同様の悩みを持つ家族や知人のためにも、指南書として1冊持っているときっと役に立つはずです。
本書の特徴は、誰もが持っている悩みを「キャンプ」という遊びを通して解決に導き、しかも「エビデンス」をしっかりと明記していること。なぜ「キャンプに行けば大丈夫」なのか、その理由をキャンプ初心者だけでなく熟練キャンパーにも知ってもらい、さまざまな悩みを抱える人たちと誘い合ってキャンプに出かけるきっかけになればと思います。
通読した個人的な感想ですが、自然やキャンプが好きな方だけでなく、「自分を変えたいと自己啓発本などを読み、色々試したけどうまくいかなかった人」にも参考になる1冊です。
キャンプは生きることに直結するアクティビティです。遊びとして楽しめるだけでなく、生きるためのヒントがそこかしこに詰まっています。本書を通して、キャンプや自然に興味を持っていただき、”自然が持つ力”を体感していただければ幸いです。
もちろん、運と上司に恵まれている人にもおすすめです!
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Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。
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