「キャンプに行くと気持ちがスッキリする」という人は多いと思いますが、いったいなぜなのでしょうか?自然の中で開放的な気分になるという理由もありますが、Nature Serviceは「マズローの欲求5段階説」と関連付けて考えています。

本記事ではマズローの欲求5段階説から、キャンプに行くと気持ちがスッキリする理由について解説していきます。分かりやすく説明しますので、どうぞお気軽にお楽しみください。

マズローの欲求5段階説とは

マズローの欲求5段階説とは人間に生じる欲求の順番を表したものです。人間は低次の欲求から高次の欲求へと段階的に欲求を積み重ねながら、欲求を満たしていきます。

まず土台となるのが生きるために必要な生理的欲求(食欲・睡眠欲など)です。次に健康や経済的な安定を目指す安全欲求、集団への帰属を求める社会的欲求へと続きます。さらに他者から認められたい承認欲求、最後に自分らしく生きたい自己実現の欲求へと高次の欲求を求めるようになります。

欲求が高次になるほど満たすことは困難です。衣食住が整っており、安心・安全な生活が送れる日本人の悩みは承認欲求や自己実現の欲求などの高次なものが多く、これが現代社会においての生きづらさの原因だと考えられています。

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マズローの欲求5段階説

キャンプに行くと気持ちがスッキリする理由

では、キャンプがなぜ人の気持ちをスッキリさせるのかという本題です。

キャンプ場に着いて私たちに与えられるものはまっさらな土地のみです。その場所で快適に過ごせるように、寝る、食べる、といったスペースを確保することから始まります。テントやタープの設営一つとっても、地面の傾斜や日当たり、風向きや導線など考えることはたくさんあります。

寝床の確保ができたら、次は食事です。火を起こしたり、水を確保したり、下準備だけでも大忙し。食事を楽しんでいるうちに日は傾き、急に寒くなってきます。上着を羽織ってテントのファスナーを閉め、暖を確保します。そしてあっという間に一日が終わっていくのです。

キャンプに行くと、逆トライアングルになる

このようにキャンプでは低次欲求である生理的欲求と安全欲求を満たすだけで大忙しです。日頃悩んでいた高次の欲求にまで届かない時間を過ごしているうちに、今までの悩みが遠く感じられるようになり、気持ちがスッキリするのだと私たちは考えています。

大自然の中で「自分の悩みはちっぽけだった」と思うことがあるのも、自身が抱いていた高次の欲求を俯瞰的に考えられるからかもしれませんね。

最後に

キャンプは生きることを全力で楽しむ非日常の世界です。低次の欲求である生理的欲求や安全欲求と向き合いながら、ぜひ生きることを満喫してください。キャンプが生きづらさなどの心の重しから解放されるきっかけとなれば幸いです。

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Nature Serviceのキャンプ場

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