福島県の猪苗代町・裏磐梯(北塩原村)の観光名所としてこれまで達沢不動滝小野川不動滝を記事にしてきましたが、今回は福島県の観光名所の中でも最も有名なものの一つ「五色沼」を紹介します。福島県の観光名所紹介の記事もひとまずこれが最後です。

今回も私の体験談を交えながら写真を掲載し紹介していきます。五色沼周辺はハイキングコースになっており、たくさんの個性的な沼を眺めながら歩くことができるのでその魅力をお伝えできればと思っております。

五色沼について

1888年(明治21年)磐梯山の噴火・水蒸気爆発によって山が崩れ川をせき止めた結果、大小さまざまな湖や沼ができ、その数は数十とも数百とも言われています。
それらの湖や沼は火山性物質が堆積したことにより独特な色彩を放っており、そのうちの数十の湖沼群が五色沼です。

五色沼の正式名称は「五色沼湖沼群(ごしきぬまこしょうぐん)」で毘沙門沼・弁天沼・赤沼など数多くの個性的な沼があります。5つの沼という意味ではなく青や赤、みどりなどたくさんの色彩が見られるという意味で五色沼と名付けられました。
色の見え方は季節や時間帯、天候などで変化し訪れる度に違った表情が見られるということで何度も足を運ぶ人も多いのだそうです。

五色沼の周りには「五色沼自然探勝路」というハイキングコースが整備されておりひとつひとつの沼の風景を楽しみながら自然の中を歩くことができます。
片道約4キロメートルでゆっくり歩いて90分程度の道のりです。アップダウンは少なめですが未舗装の林道なので、ところどころ石や岩の多い道、ぬかるみがあります。トレッキングシューズなどの歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

五色沼自然探勝路は一本道で両側が出入口になっており、どちらにもバス停と駐車場があります。
片道4キロメートルということもあり往復すると少し大変かもしれません。
その場合は「行き」「帰り」のどちらか一方をバスで移動するという方法があります。
「行きはバスで帰りは歩き」という順路にすると帰りのバス時間を気にせずゆっくりハイキングを楽しめるのでオススメです。

アクセス
所在地は福島県耶麻郡北塩原村大字桧原
磐越自動車猪苗代磐梯高原インターチェンジより30分
磐越西線猪苗代駅より磐梯東都バスで約30分

リンク
裏磐梯観光協会
磐梯東都バス の時刻表
観光タクシー

五色沼自然探勝路の見どころ

西側の入口(バス停「裏磐梯高原駅」、裏磐梯物産館側)から紹介していきます。
探勝路を歩き始めるとまずは左手に柳沼が見えてきます。五色沼湖沼群のなかでも透明度が高く鏡のように景色を映します。

柳沼(やなぎぬま)

柳沼の反対側、右手には穏やかな母沼が出迎えてくれます。ハイキング開始早々に絶景ポイントです。

母沼(ははぬま)

探勝路はこのように森の中を歩く道です。気持ち良い森林浴です。

探勝路の風景

次にみえてくるのは青沼。専用の展望スペースがあります。
このエメラルドグリーンが何とも言えません。

青沼(あおぬま)

続いて瑠璃沼です。
正面に見える山が磐梯山なのですが、この山が噴火して五色沼ができたのですね。
瑠璃沼にも展望台があります。見落としやすい場所なので通り過ぎてしまわないよう注意してください。

瑠璃沼(るりぬま)

瑠璃沼展望台の脇の木道。小川のせせらぎを聞きながら歩きます。

探勝路の木道

またすぐに次の沼が見えてきます。
五色沼の中で2番目に大きい弁天沼です。スカイブルーが印象的と言われており、展望台からは遠くに吾妻(あづま)山系の稜線(りょうせん)が見える絶景ポイントです。

弁天沼(べんてんぬま)

6番目はみどろ沼。青や緑色で部分的に赤色も見られ色彩が最も豊かな沼です。
深い部分と浅い部分の日光の当たり具合で見え方が変わるそうです。

みどろ沼

7番目は赤沼です。写真では分かりづらいですが水面は淡い緑色で周りに生える草が岸をふちどるように赤く見えることから赤沼と呼ばれています。次に来るときは時間帯を変えて日光があたっている状態を見たいと思いました。
6番目のみどろ沼と似ている感じでした。

赤沼(あかぬま)

最後は五色沼で最も大きい毘沙門沼です。磐梯山をのぞみながらボートで沼を自由に散歩できます。

毘沙門沼(びしゃもんぬま)

毘沙門沼には鯉(コイ)も生息しています。

毘沙門沼の鯉

毘沙門沼周辺は少しだけアップダウンがあります。足元注意でゆっくり歩いてください。

毘沙門沼付近の木道

これでひとまず五色沼自然探勝路をひと通り歩いたことになります。
しかし五色沼の魅力はまだまだあります。

紅葉の五色沼

これまでの写真は9月の下旬に撮影したものですが、すこしだけ紅葉の時期の写真を紹介します。
11月上旬の母沼です。上記の母沼と同じアングルで撮影しましたので比較してご覧いただけます。

赤く映えるもみじ

9月の青々とした印象からがらりと表情を変えた柳沼

西側の探勝路入口付近

紅葉する探勝路

展望台の階段には落ち葉が

まとめ

今回は裏磐梯の「五色沼」をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
本記事ではこの五色沼の魅力のポイントとして

  • 季節や時間帯、天候などその時々によって見え方が変わる個性豊かな数々の沼
  • それぞれの沼を巡り森林浴をしながらハイキングを楽しめる探勝路

以上の2点を中心にご紹介しました。
写真を多めに掲載したことで、少しではありますが雰囲気をお届けできたのではと思っております。

しかしこれらはまだ五色沼の魅力のほんの一部です。
他に例をあげると、雪の積もった探勝路を歩くスノーシューガイドツアー。冬のアウトドアです。夏の間は草木で覆われて見えなかった「竜沼(たつぬま)」も見ることができるなど冬には冬の楽しみ方があります。

五色沼は自家用車でも交通機関(バス)でもアクセスが可能で、車を降りるとすぐに探勝路を歩くことができる手軽さも人気の理由のひとつです。
裏磐梯・猪苗代に観光の際はぜひ五色沼に行ってみてください。たくさんの魅力や楽しみ方を発見できるはずです。

コメントを残す