SDGsの達成目標の1つに「ごみ問題」がありますが、とくに日本にとっては大きな課題になっています。その背景には、時代の変化にともなう過疎化・高齢化の影響が大きいとされています。またその他に観光ごみの問題に関しても目をつぶるわけにはいきません。今回はSDGsのNo.12であるごみ問題を踏まえたうえで、あらためて日本の現状について把握をしたいと思います。

過疎化・高齢化が与えるごみ問題への影響

日本は現在少子高齢化社会により、高齢者の割合増加および人口減少が進んでいます。この人口の移り変わりはごみ問題に大きな影響を与えており、以下のような問題が発生しています。

  • ごみ収集の非効率化
  • ごみ処理の非効率化
  • ごみ行政の人材不足

高齢化が進むことで、重いごみやまとまったごみを集めることが難しくなっています。さらに地域の過疎化で集積所に大量のごみが一度では集まらないため、効率的なごみ収集が行えません。ごみを処理する施設にとっても、処理に必要なエネルギーが見合わず、非効率な稼働となっています。

また人口の減少でごみ処理に関係する人材が不足し、施設や設備を新調する費用にも余裕がなくなってきています。このようにごみの量が変動すると、ごみ処理に関係するすべての機関に影響が出るんです。過疎化・高齢化が次第に進むにつれ、さらなる悪循環におちいることとなるでしょう。

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増加している観光ごみの問題

その他のごみ問題として、観光ごみも大きな問題です。国内のみならず、海外からも訪れるような観光地では、ごみのポイ捨てに悩まされています。具体的には温泉地やスキー場、キャンプ地などがあげられます。観光地に足を運ぶ観光客が、その美しい景観を損なわせてしまっているのです。

捨てられたごみは、観光地を有する自治体が責任を持たなければいけません。そのためごみ収集をするために資金・人材を割く必要があります。また観光客がポイ捨てすることで、観光地へのクレームにつながることだってあるんです。地域住民からしたら非常に迷惑なことですよね。

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まとめ

ごみ問題はさまざまな要素が絡みあい、悪化の一途をたどっています。またごみのポイ捨ては地上だけではありません。海へのごみの不法投棄もまた、海洋生物を苦しめている原因にもなっているんです。地球の環境を破壊する1番の原因は、自分自身の軽率な行動ということを忘れないようにしましょう。観光地を訪れる際は、これ以上地域住民を困らせないように、ごみを持ち帰るなどの意識を作ることが大切です。

参考:人口減少・高齢化社会におけるごみ処理事業の将来展望

人材不足に景観破壊…。観光地が抱える「ゴミ箱問題」とIoTなどの対策

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