CSR、ESG、SDGs、ステークホルダー…。

ビジネスに関わる人であれば、多かれ少なかれこのようなワードを見聞きすることが増えてきたのではないでしょうか。

近年企業に求められている社会的責任や情報の開示への関心は高まり続けています。

その一方で、明確な基準や求められているアクションが決まっていないがゆえに、どのように企業の価値を高めていくのか、どんな取り組みをすすめるのが適切なのか暗中模索している担当者も多いかと思います。

今回は、Nature Serviceが考えるステークホルダーや社会的な責任を果たすために企業ができることをご紹介できればと思います。

よく聞く言葉、どう経営に関係してくるの?

ステークホルダー、CSR、ESG、SDGsなどを語る上で外せないのが「経営との関係性」です。

まず、言葉の定義を簡単にまとめると

ステークホルダー=企業を取り巻く関係者。「企業活動によって何らかの影響を受けるすべての者」であって、金銭的なつながりに限られません。 “
(RGF ステークホルダーとは?正しい意味と企業との関係を解説)より

CSR=企業の社会的責任
(スマレビ CSRとは?企業の社会的責任や活動内容について正しく理解しよう!)より

ESG=経営における重要な観点。環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)の頭文字。

SDGs=持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)。17のゴールと169のターゲットで構成されています。
(野村アセットマネジメント ESGとは 簡単解説)より

つまり、企業は多くの社会的な責任(CSR)を抱えており、それを果たす必要があります。

その責任を果たすためには、環境、社会、ガバナンス(ESG)に配慮した経営をすることが求められ、それが顧客や従業員、株主を始めとする関係者(ステークホルダー)に還元されていきます。

各観点に配慮ある経営で社会的な責任を果たし、関係者に良い影響を与え続けることで、企業、社会、そして地球環境が無理なく健全に活動を続けることができます。

これを目指し、企業単位で行動を起こすことが持続可能な開発目標(SDGs)の達成につながります。

このようにそれぞれがどのように経営に関わっているのかがわかると、なんだかよくわからない、という印象だった項目も、他人事ではなく向き合うべきトピックであることがわかるのではないでしょうか。

誰にどう貢献すればいいのだろう

各企業が「責任を果たしているのか」「責任を果たすために何をしているのか」を説明できるようにならなければいけません。

欧米諸国でそのような動きが高まっている以上、日本でもレポートの作成や情報の開示が義務化されるのは自然な流れです。

ですが、ここでいくつかの問題に直面します。

例えば日米共通で課題になっていることとして

・ステークホルダーの範囲がまちまちであること

・開示する内容やボリュームが企業に委ねられていること

などが挙げられます。

これらの課題が大きな障壁となり、情報開示が進まない要因になっていると言われています。

まず会社が貢献すべきステークホルダーは誰なのでしょうか。

さまざまな企業のCSRレポートを見ると、一般的に「株主」「従業員」「顧客」をステークホルダーとして据えていることが多いようでした。

会社に出資をする株主、事業を回している従業員、そして商品を購入する顧客…もちろん会社を成立させるために必要不可欠なステークホルダーであり、大前提として企業は彼らにさまざまなかたちで「会社の価値」を還元する責任があります。

でも、本当に重要視すべきなのは彼らだけなのでしょうか?

確かに【いま】関わっているのはそれらの人たちかもしれません。

少し視野を広げてみましょう。先ほどもお伝えしたとおり、社会的責任やその開示の終着点は、企業、社会、そして地球環境が無理なく健全に活動を続けることです。

その視点に立つと、今の社会活動や経済活動の影響を受けながらも、これからの社会を担い、この地球で生き、また次の世代へバトンをつなぐ「未来の世代」も立派なステークホルダーと言えるのではないでしょうか。

事実、一部の企業ではこのような「将来世代」をステークホルダーとして捉え、新しい取り組みや情報開示を進めています。

企業の持続可能性を考える上で、「人を丁寧に育てる」「これからの世代が生きる地球環境を守る」ということは必須事項です。

大切にし、丁寧に育てる対象は今働いている若い世代からその人たちが育てる子供たち、そして2代3代後の世代へと広がります。

従来の考え方を「狭義のステークホルダー」とするならば、これらの人たちを「広義のステークホルダー」としてとらえ、これからのCSR情報の開示と向き合っていくこともできるでしょう。

ここから自分ごと化していこう

いろいろな企業で担当として人が配置され、その人たちを中心として企業全体が社会的責任に向き合い、取り組みを考え始めることになるかと思います。

きっとこれからもこの流れは大きくなり、「何もしない=相対的に後退し続ける」状況になる可能性が高いでしょう。

けれど新しい取り組みを始めたり、逆に今までやっていたこと(環境負荷の高いサービス等)をやめたりすることはかなりの不安を伴います。

例えば、Nature Serviceが管理するキャンプ場では、2022年からごみの回収を取りやめました。理由としては、地方の処理能力を超えるゴミを排出しないためです。

チェックインのときにお客さんと話したり、予約を管理したり、口コミをチェックしたり…やすらぎの森オートキャンプ場でお客さんと関わりながら予約の増減もチェックしている立場としては「面倒だからあそこに行くのはやめよう」と思われるのではないか?チェックイン説明のときに「あー、回収してもらえないんだー…」と苦い顔をされるのではないか?とかなりの不安を覚えました。

ですが実際に運用を始めてみると、お客さんの反応は「はーい、了解です!」という感じでした。その反応を見て、驚くとともにとても安心したことを覚えています。環境に優しい運営を、という方針を理解して利用してくれる人たちがいるということがわかってとっても嬉しかったのです。

今回の試みによって、私たちは[信濃町というステークホルダー]に、[環境負荷を下げながらお客さんを呼ぶという価値]を提供し、[環境的責任を果たすための取り組み]を実行することができました。

このことをきっかけに、迷いながら、「こうしたらもっと良いんじゃないか」と常に考えながら、共感してくれる人たちとともに、社会全体を巻きこんでよりよい未来を目指したいと強く思いました。

この記事を読んでくださっている方も「会社にも、社会にも、環境にもいいことってなんだろう」と、一緒に考え続けてみませんか?

【いま】関わっている人と、【これから】関わっていく人のためになにができるのか、少しでも視野を広げるきっかけになれたら幸いです。

*この記事はシリーズ化し、企業ができることや新しい情報の発信をする場所にしたいと思っています。ぜひこれからもご覧ください。

Nature Serviceのキャンプ場

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