「プロギング(Plogging)」という言葉を聞いたことがありますか。スウェーデン語の「拾う=plocka upp」と英語の「ジョギング=jogging」を合わせた言葉で、ジョギングをしながらごみ拾いをする運動のことです。2016年にアウトドアが大好きなスウェーデン人エリック・アールストロム氏が始め、命名しました。「プロギング」は、身体にも心にも、そして環境にもやさしい運動として世界に広がりつつあります。

今回は「What is plogging? 5 essential things you need to know about this latest fitness craze」と「We’re In Step With ‘Plogging’… and ‘placking’ and ‘pliking’ are catching up.」の記事を参考に、「プロギング」の魅力ややり方を紹介します。

「プロギング」とは

「プロギング」は、ジョギングをしながらごみを見つけたら拾い、拾ったら走り、またごみを見つけたら拾うという運動です。「ただのごみ拾いか」と思うかもしれませんが、運動とごみ拾いを結びつけたことがポイントです。「プロギング」では、走るだけではなく、ごみを拾うときの脚や腕の曲げ伸ばしといった動作が加わるので良いトレーニングになります。また、ごみがたくさん拾えた時の達成感や、きれいになった道を見たときの充実感も味わうことができるのです。

スウェーデンから始まったこの活動は、今や世界中に広がっています。インスタグラムでは、プロギングのハッシュタグを付けた投稿も数多くあり、世界中のプロガー(プロギングをする人)が、どんなルートを走って、どんなごみを拾ったかを共有して楽しんでいます。

「プロギング」のやり方

プロギングはシンプルな運動なので、特別なものは必要ありません。ジョギングできる服と靴、そして、手袋とごみ袋さえあればすぐに始められます。

ジョギングをしながらごみを見かけたら拾ってごみ袋に入れ、また走ります。ごみにはいろいろなものがあるので、ケガを避けるためにも手袋を使いましょう。ジョギングの最後には集めたごみを捨てたいので、ごみ箱がある地点をゴールにしてルートを決めるのもいいと思います。

また、「プロギング」は、必ずしもジョギングをしなければならないわけではありません。歩きながらでもいいですし、犬の散歩をしながらでも構いません。「プロギング」で大切なのは、ごみを見かけたら、それを拾って帰ることです。

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「プロギング」の魅力

「プロギング」には、運動だけ、またはごみ拾いだけでは味わうことのできない魅力があります。例えば、モチベーションの維持です。「自分のために走る」という目的だけでは三日坊主になりがちですが、「朝のジョギングで地球をきれいにする」という目的があれば、続ける意欲が湧きます。

また、走るたびにきれいになっていく道を見ると、地域や社会に貢献しているという喜びも生まれます。それだけではなく、そんな活動を見ている周囲の人が感謝の言葉をかけてくれたり、賛同して仲間に加わるなど、人とのつながりが生まれたりもします。

自分自身だけでなく、周りの環境にも変化をもたらすことができるプロギング。早速プロガーの仲間入りをしてみてはいかがでしょうか。

(参考)
What is plogging? 5 essential things you need to know about this latest fitness craze
We’re In Step With ‘Plogging’… and ‘placking’ and ‘pliking’ are catching up.

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