今注目を集めている「アドベンチャーツーリズム」。「アクティビティ、自然、文化体験」がキーワードで、旅行者のちょっとした冒険心をくすぐる新しい旅の形です。今回は「Hard and Soft Adventures, What are they?」と「What is adventure tourism and why is it so big?」の記事を参考に、「アドベンチャーツーリズム」の種類や具体例を紹介します。その前にアドベンチャーツーリズムの定義や人気の背景を知りたい方は、こちらをお読みください。「人気急上昇のアドベンチャーツーリズムとは?その定義と背景」
アドベンチャーツーリズムの種類
アドベンチャーツーリズムは、大きく二種類に分けられます。「ハードアドベンチャー」と「ソフトアドベンチャー」です。ハードアドベンチャーとは、危険度が高く、専門的な技術を必要とするアクティビティを指します。例えば、ロッククライミング、パラグライダー、スカイダイビング、ダウンヒルスキーなどです。これらは高いリスクを伴い、高度な能力や体力、集中力などが求められます。また、専門性の高いガイドが必要になる場合もあります。危険を伴う難易度の高いアクティビティですが、挑戦した人しか味わえない興奮や達成感を得ることができます。
ソフトアドベンチャーは、多少のリスクはあるものの危険度は低く、高度な技術や知識を必要としません。例えば、近距離のハイキング、キャンプ、乗馬、釣り、シュノーケリング、カヤックなどがあります。ハードアドベンチャーに比べて受動的な活動で、挑戦や達成というよりも、楽しさや喜びを感じるアクティビティです。ガイドが手助けをしてくれたり、必要な道具や移動手段もすべて用意されていたりなど、初心者でも参加しやすいのが特徴です。
ハードとソフトの中間的なアクティビティとして、オーバーランディングもあります。オフロードの車で長距離を旅し、自然環境や未開の地を探索するという旅行スタイルです。選ぶルートや期間、条件を変えることで、どちらのタイプにも適応できるのがオーバーランディングの魅力です。より詳しく知りたい方は「オーバーランディングとは?非日常を味わえるその魅力と楽しみ方!」をご覧ください。
アドベンチャーツーリズムの場所
アドベンチャーツーリズムのアクティビティは世界中で楽しむことができますが、特におすすめの場所をいくつか紹介します。その一つは、アドベンチャーツーリズムの本場とも言われるニュージーランド。自然が豊かなこの国にはさまざまな場所でスカイダイビングを楽しんだり、洞窟探検をしたりヘリスキーをしたりとたくさんの選択肢があります。なんと7メートルの滝をラフティングで下るという大冒険にも挑戦できます。
アイスランドもおすすめです。オーロラを見に行くのも十分冒険ですが、他にもアメリカ大陸とヨーロッパ大陸の引っ張り合いでできた地球の裂け目と呼ばれる場所でシュノーケリングをする、休火山の火口の中を探検するなど、そこでしかできない冒険に挑戦できます。
そして、日本もおすすめです。北海道や沖縄をはじめとする全国各地でトレッキングやカヤック、野生動物の観察などが楽しめます。また、先ほど紹介したオーバーランディングは欧米で人気上昇中ですが、日本でも楽しめるようになってきています。興味のある方は、こちらの記事を参考にしてください。「実践!オーバーランディング 3DAYS – その魅力と発見について(群馬編)」
(参考)
Hard and Soft Adventures, What are they?
What is adventure tourism and why is it so big?
田舎育ち18年、都会暮らし28年、海外暮らし5年。どこにいても緑と土が必要で、ときどき「山が見たい」と駄々をこねます。老後はヨット好きの主人と海と山の両方が見える場所に住みながら、世界各地を旅したい欲張り50代です。