【「ほんとにいけないんだ(苦笑)」】
伊豆諸島全島制覇を企む今回の企画。「青ヶ島へ船で渡る」が、最大の難関になるであろうと企画当初から言われてきた。なぜなら、青ヶ島は島の周囲すべてが断崖絶壁で、船が着岸できる入江などがなく、外洋の波の影響を直接受けるため、天候や海の状態によって、50%程度の確率で欠航するから。「絶海の孤島」や「東京の秘境」、「選ばれた者のみが行ける島」とも言われ、そんな青ヶ島に船で行くことが、大きな目的の一つだったのだが…。

青ヶ島全景
青ヶ島全景

青ヶ島への道を阻むであろうと思われた台風は、取材数日前に台湾・中国方面に逸れ、その後も別の台風は発生していなかったので、「なんだかんだ言っても、行けないことはないだろう」「今の時代の日本で『行けない』なんてことはないだろ」と、結構楽観的に考えてはいたのだが、結果はといえば『ほんとにいけないんだ、青ヶ島(苦笑)』ということに…。

青ヶ島渡航前の八丈島取材の時から、不安な要素はいっぱいあった。
スッキリ晴れるということがない不安定な天候。海はずっと白波が立つほど荒れ気味。連日青ヶ島への連絡船『あおがしま丸』は欠航。出会う島の方に「やばいんじゃないの」と言われ続ける…。それでも心のどこかで「そんなこと言っても行けるでしょ」と思う取材班。今思えば、考えが甘かった。甘すぎた…。

荒れる海
荒れる海

青ヶ島に渡る予定日の朝。「欠航」との連絡が各所から入る。「ほんとにいけないんだ…」。そんな言葉が、取材スタッフの口から思わず漏れる。数日の予備日も予定していたが、それを使ったとしても船が出る保証がないとのことで、志半ばではあったが、八丈島から東京・竹芝へ帰る船に乗りこむ取材班。
日本にはまだあるんですよ、そんな場所。

青ヶ島への行く時の心得
・青ヶ島への直行便はない。八丈島を経由。
・あおがしま丸は、2日就航して1日運休が基本スケジュール(運行スケジュールを確認)。
・比較的海が安定しているのは、GW頃と冬の前(島民情報)。
・「行けないことがある」ことは承知しておこう。
・「帰れないこともある」ことも承知しておこう。
・ヘリコプターでの移動も考えておこう。
・ヘリコプターは1日1便で9席。乗る場合は必ず予約しよう。
・ヘリでも天候により行けないことがあることは承知しておこう
・スケジュールと気持ちの余裕を(これ大事)。

そんな秘境・青ヶ島には、必ずリベンジ!

また来ます! ありがとうございました!
また来ます! ありがとうございました!

船の詳しい情報は、「伊豆諸島開発株式会社」Webサイトから。
ヘリの詳しい情報は、「東京愛らんどシャトル」Webサイトから。

八丈島への船については、「東海汽船」Webサイトから。

【橘丸でのクルーズ】
気持ちを入れ替えて、八丈島から東京・竹芝までのクルーズを楽しむ。
竹芝と三宅島・御蔵島・八丈島の伊豆諸島南側3島を結ぶ『橘丸』は、黄色と緑のカラーリングが鮮やかな、2014年に就航を開始した新しい船。

八丈島で出航を待つ橘丸
八丈島で出航を待つ橘丸

新しい船なので、当然船内は清潔で設備も最新。かなり快適。
別航路の『さるびあ丸』や、橘丸の前にこの航路に就航していたかめりあ丸との大きな違いは、二等船室の区切り。5名から10名単位で客室が区切られていて、さらに隣の人との間にパーティションもあり、他の乗船客が気にならないように配慮されている。だからって、騒いでいいというわけではないけどね。

二等船室
二等船室

行きと違い帰りは昼間なので、ぜひとも食堂は利用したい。ご飯類から麺類といったしっかりご飯から、ビールなどのアルコール類とおつまみも充実。のんびりと食事が楽しめる。
また、レストラン横のスナックスペースや、ラウンジものんびりできるスペース。取材スタッフはここで(仕方なくではあるが)パソコン作業をしていたw

レストラン
レストラン

夜の甲板もいいが、昼の甲板からの景色もいい。周囲を水平線に囲まれた景色は、船からじゃないと体験できない。ぼーっと見ているだけで、時間が過ぎていく。
船の上でのちょっとしたまとまった時間。寝て過ごすのもいい、飲んで過ごすのもいい、読書するのもいい、考え事をするのもいい。贅沢な時間の過ごし方。

船からの景色
船からの景色

橘丸にはいたるところにキャプテン橘丸がいる。橘丸のイメージキャラクター『キャプテン橘丸』は、トリスウイスキーのCMキャラクターでおなじみの『柳原良平』氏のデザイン。柳原氏は無類の船好きとして知られ、橘丸のネーミングにも関わった。キャプテンを探しながらの船内探索もいいかもしれない。

キャプテン橘丸
キャプテン橘丸

【今後の予定】
さて、今回無念の撤退となった青ヶ島は必ずリベンジ! 季節的には5月か冬の前が比較的海が穏やかとのこと。冬の前に再度チャレンジ予定! 「選ばれた者のみが行ける島」に次こそは選ばれると信じて。

そして、三宅島と御蔵島も控えている。噴火したことが記憶に新しい火山の島『三宅島』と、ドルフィンスイムで知られる小さな島『御蔵島』。こちらにも乞うご期待!

Nature Service 正会員 島事業リーダー
酒と音楽をこよなく愛する自由な情報設計者。島での楽しみ方は素潜り。綺麗な海を見ると潜りたくなって仕方ないらしい。潜った後のビールと、民宿のご飯が大好物。ビールおじさん。

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