「エコフレンドリーなライフスタイル」のような言葉をよく聞くようになりました。持続可能な社会の実現が求められる今、「エコ=環境」に「フレンドリー=優しい」生活をしようという意識が高まっています。
でも、「環境に優しい生活」とは一体どのようなものでしょうか。
今回は「What is Being Eco-friendly?」と「What is Being Environmentally Friendly?」の記事を参考に、エコフレンドリーの意味や個人でも簡単に取り組める方法をご紹介します。
エコフレンドリーとは
エコフレンドリーとは、簡単に言うと環境に悪影響を与えないように配慮するということです。環境に配慮した商品を開発したり販売したりすることは企業レベルのエコフレンドリーですし、そういった商品を選んで購入するといったことは個人レベルのエコフレンドリーです。
環境に配慮することは、個人、企業、地域、社会、世界のすべてのレベルに課された課題です。個人だけ、あるいは企業だけががんばっても持続可能な社会にはなりません。それぞれのレベルで環境問題に対する意識と責任を持って取り組んでいくことが大切です。
では、個人にもできるエコフレンドリーな取り組みにはどのようなものがあるでしょうか。簡単に始められることをいくつか紹介します。
もっと歩く
環境に優しい生活を送るためのシンプルで効果的な方法は、「歩く」です。
毎日の通勤や買い物で車を使うことにより、多くの二酸化炭素が排出されています。二酸化炭素は地球温暖化の大きな要因となっていますが、家庭から排出される二酸化炭素の約2割が通勤・通学・買い物といった「移動」からなのです。
歩いて30分程度の距離であれば歩く、あるいは自転車を利用するという方法に変えるだけでも、二酸化炭素の排出量を抑えることに貢献できます。それだけではなく、徒歩や自転車で移動することは健康な体作りにもつながります。
関連記事:ウォーキングをあなどるなかれ!その効果と歩き方のポイント
食べ物を無駄にしない
冷蔵庫の中にあるものを腐らせない、目の前の食べ物は残さない、それもエコフレンドリーです。
食べ物を生産するには、多くの水、土地、エネルギーが必要です。生産された食べ物を無駄にするということは、そこに費やされたものも無駄にすることになります。
また、廃棄された食べ物からはメタンガスが発生し、処理する過程では二酸化炭素が排出されます。このようなガスは温室効果ガスと呼ばれ、その名の通り地球を温めてしまうのです。
食べられるものを食べられる量だけ買い、残さず食べるだけでも無駄は減ります。このような個人の努力の蓄積が地球の環境にとって大きな違いを生み出します。
関連記事:イギリスの食品パッケージから見るSDGsへの取り組み
環境に優しい人になる
リサイクルをする、水を大切にする、電気を節約するなど、個人でもできるエコフレンドリーな方法は他にもたくさんありますが、やらなければ意味がありません。今、私たちに求められているのは「環境に優しい人になる」ことです。
「環境に優しい人」とは、自分の一つ一つの行動や選択が環境にどのような影響を与えるのかを意識して生活する人のこと。自分が生きていくうえで地球の自然環境がどのように使われているのかを知り、持続可能な社会の実現に向けた行動につなげられる人のことです。
これまでの生活をがらりと変える必要はありません。環境に配慮した小さな行動を生活の中に取り入れ、習慣化していきましょう。
関連記事:CSRにSDGs。企業ができることはなんだろう。-未来のステークホルダーと企業の責任-
(参考)
What is Being Eco-friendly?
What is Being Environmentally Friendly?
田舎育ち18年、都会暮らし28年、海外暮らし5年。どこにいても緑と土が必要で、ときどき「山が見たい」と駄々をこねます。老後はヨット好きの主人と海と山の両方が見える場所に住みながら、世界各地を旅したい欲張り50代です。