木を抱きしめるツリーハグ。その効果とおすすめの方法とは？ | NATURES. | 自然体験・キャンプ・ワーケーション・SDGs・離島企画

木を抱きしめたことがありますか。奇妙な行動のように思えるかもしれませんが、「ツリーハグ」とも呼ばれ、ヒーリングやリラックスするための手法の一つでもあります。今回は「Tree Hugging – 5 Amazing Benefits」と「Why Tree Hugging Is Good For Our Mental Health」の記事を参考に、木を抱きしめることの効果やおすすめの方法をご紹介します。

気分がリフレッシュする

森林浴が心身に良いということはよく知られていますが、木を抱きしめることにも同じような効果があると考えられています。

木々や植物はフィトンチッドという物質を放出しています。フィトンチッドには殺菌作用があり、木々が自らを細菌などから守るために作り出しているのですが、これは人にも良い効果をもたらしてくれます。

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例えば、フィトンチッドによって殺菌された新鮮な空気を吸い込むことで気分がリフレッシュしたり、気持ちが落ち着いたりします。また、新鮮な空気の中で過ごすと、ナチュラルキラー細胞の数が増えることもわかっています。ナチュラルキラー細胞は、体内の癌細胞や細菌を探し出して打ち負かしてくれるのです。

木を抱きしめて木をより近くに感じることで、森林浴と同じような効果を得ることができます。

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不安やストレスが軽減する

木を抱きしめたり木のそばに座っていたりすることで、不安が軽減されることもわかっています。

人の気分や感情を65個の質問に答えることで主観的側面から測る「POMS（気分プロフィール検査）」という心理テストがあります。これを用いて木を抱きしめることの心理的影響を調べたところ、「混乱」「抑うつ」「疲労」といった7つの因子の中で「不安」を軽減することに最も効果があることがわかりました。

また、ハグ（抱擁）という観点からも、木を抱きしめることには効果があると考えられています。ハグについて長年研究している米国のストーン・クラウシャール博士によると、21秒間ハグをするとオキシトシンが分泌されるようになるそうです。これは人同士のハグに限ったことではなく、ペットなど動物とのハグや木々とのハグでも起こると考えられています。

オキシトシンは「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」とも呼ばれるもので、この作用によって、人はより幸せで、より穏やかで、より愛情を感じることができます。また、オキシトシンには、ストレスの軽減や血圧の低下、良い睡眠をもたらすという効果もあります。

ツリーハグをすることによって、不安やストレスのない穏やかな気持ちを得ることができます。